エアロスミス ドームで愛する日本のファンへ「Beautiful!!」

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HOT EXPRESS 12月1日(木)17時1分配信

 着うたフル(R)週間ランキングにて13年前の楽曲『ミス・ア・シング』がTOP5入りするなど、高い人気を誇り続けているエアロスミス。11月30日 日本ツアーの東京ドーム公演を開催し、ロックスターとしての貫禄を見せつけた。


 スクリーンに様々な“MONSTER”が映し出され、その後“MONSTER ROCK BAND”エアロスミスのメンバー写真も。そこへワーグナーワルキューレの騎行』が流れ出すと、バンドロゴがゆっくりと形取られ、スクリーン前にメンバー5人のシルエットが浮かび上がる。凄まじい歓声を浴びながら「コンニチハ トーキョー!」と叫ばれるあの人の声。そしてサイレンと共にスポットライトが会場中を照らし、気付くとアリーナ席に設置されたサブステージには、スティーヴン・タイラー(vo)とジョー・ペリー(g)の姿(ブラッド・ウィットフォード(g)、トム・ハミルトン(b)、ジョーイ・クレイマー(dr)はメインステージに)! 聞こえてきたあまりにも有名すぎるギターリフは『ドロー・ザ・ライン』。肩を合わせて1本のマイクで声を重ねるスティーヴンとジョーにも歓声が贈られる。

 すかさず『エレヴェーター・ラブ』が響き渡れば、63歳という年齢を完全に無視した凄まじいシャウトが響き渡り、お馴染みのコール&レスポンスが繰り広げられる。その美しき光景は、7年ぶりの来日公演ということで、今日を待ちに待ったファンの想いが一気にスパークしているようでもあった。これに気分を良くしたのか、スティーヴンは上着を脱ぎ去り、人差し指を突き立てたまま右腕を高く掲げる。その様はロックスター以外の何者でもない。また『リヴィング・オン・ジ・エッジ』が披露されると、涙しながら拳を振り上げる者や、負けじと声を張り上げて歌う者が続出し、ドーム中で凄まじい熱気が立ちこめる。深く息を吸い込んでから最後のサビで叫ぶスターの姿は、実に感動的であった。

 ジョーイのドラムソロが始まると、ステージから姿を消していたスティーヴンも現れて、なんとピアノでいうところでの連弾。ひとつのドラムセットをふたりでプレイするという無邪気なパフォーマンスを展開し、終いには汗だくのジョーイのおでこにキスをする。これでパワー注入した(?)ジョーイは素手でドラムソロを繰り広げ、観客を圧倒した。また、ライブ中盤では『ホワット・イット・テイクス』をアカペラで歌い出したスティーヴンに大歓声が。マイクスタンドごと海老剃ってシャウトすると、そこへドラマティックにバンドサウンド、オーディエンスの大合唱が重なり、更にはジョーのギターソロで涙を誘う。

 この日は他にも名バラードが数多く披露され、終盤では『ミス・ア・シング』から『クライン』という連続技を展開。スティーヴンが客席へ突っ込んでいき、ファンとハグしたり、髪の毛をクシャクシャにされたり、もみくちゃになりながらも熱唱する姿は、ロックンロールそのものだった。そして、静かに燃え盛るトムのベースソロと巨大なハンドクラップが鳴り響き、ロックシーン最大級の大きな口が思いっきり開かれれば、曲は『スウィート・エモーション』へ。再び大合唱が生まれ、スティーヴンがマイクスタンドをバッドのようにスウィングすると、本編は終了した。

 アンコールではスティーヴンがひとり純白のピアノで「タクヤ!」と叫びながら映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の主題歌『LOVE LIVES』、更には『ホーム・トゥナイト』を流れるように弾き語り。そして全メンバーがステージに舞い戻ると、1973年のデビューアルバム『野獣生誕』からのシングルカット作にして、不朽の名曲『ドリーム・オン』が披露される。焦燥感を煽るピアノの旋律。そのピアノの上で繰り広げられるジョーのギターソロ。続いてマイクスタンドを再び手にしたスティーヴンがそこへ上がれば、誰もが体をくねらせながら「Dream on!」と歌い叫ばずにはいられなくなる。また、最後の最後に『ウォーク・ディス・ウェイ』が披露されれば、誰もが踊りながら、腕を振り上げながらの大合唱。そんな愛すべき日本のファンへスティーヴンが贈った言葉が「Beautiful!!」であった。

 なお、エアロスミスは『ロックス』超豪華来日記念盤を発売中。今作は大迫力のA4サイズ特殊透明ケースとなっており、1977年 初来日ツアーのパンフ、初日公演のチケット、告知ポスター、このアルバムからカットされた日本盤アナログシングルジャケット3枚、秘蔵フォトによるポストカード4種などを同梱している。また、同時リリースされた完全ベスト盤『マキシマム・ベスト』は、エアロスミス史上初の日本オリジナルジャケットでリリース。こちらはレーベルの枠を超えた全39曲(ボーナストラック含む)が収録されている豪華3枚組だ。

※写真は11月22日(火)いしかわ総合スポーツセンター公演のものです。

◎アルバム『ロックス35周年記念エディション』(来日記念盤)
2011.11.23 RELEASE
SICP-3308 5,000円(tax in.)

◎アルバム『マキシマム・ベスト』
2011.11.23 RELEASE
SICP-3310~2 3,800円(tax in.)


個人の意見

>アンコールではスティーヴンがひとり純白のピアノで「タクヤ!」と叫びながら映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の主題歌『LOVE LIVES』

 キムタクが来ていたのかな。

Aerosmith 70年代California Jamから『DRAW THE LINE』