理系の常識「キムワイプ」


withnews 4月24日(金)7時0分配信
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 ネット上でときどき見かける「キムワイプ」という商品名。「理系で知らない人はいない」とされていて、メガネ拭きから卓球用具、はたまた料理まで、いろいろな使われ方が報告されています。いったいどんな商品で、どう使うのが正しいのでしょうか? 製造元である日本製紙クレシアに聞きました。

【画像】ここまでやる…キムワイプでクレープ、浅漬けまで
キムワイプとは「産業用ワイパー」

 日本製紙クレシアによると、キムワイプは「産業用ワイパー」という商品。ワイパーといえば、車についている雨を拭き取る棒状の装置を思い浮かべますが、そうではありません。ワイプする(wipe=拭き取る)ためのものという意味で、わかりやすく言えば「業務用の拭き取り紙」のことです。

 もともとは、アメリカのキンバリー・クラーク(Kimberly-Clark)社が第二次世界大戦中に光学レンズの拭き取り用として開発したもので、1969年から日本製紙クレシアの前身である「十條キンバリー」が国内で製造・販売を始めました。名前はKimberlyのKimとwipeをつなげてキムワイプ(Kimwipe)となりました。

 今ではサイズ別に4種類がラインナップされています。メインである「S-200」はティッシュのような長方形ではなく、正方形に近いのが特徴。実験器具などと一緒に机の上に置いても邪魔にならないよう、この形になったそうです。

 ケバ立ちが少なく、拭き取った後の繊維が目立たないので、主に大学や民間企業の研究室や電子工場などで使われています。用途はビーカーや試験管、薬品などの拭き取りです。

 学生時代に理系だった人は、「研究室には必ずあった。なんでも使える万能選手」「これでよく鼻をかんでた」などと懐かしんでしまう一品。この商品、一度使い始めると他の商品に切り替えることは、ほとんどないといいます。研究室などの場合、他の製品に変えることで実験結果の数値に影響が出る可能性があるためだそうです。

 ネット上で調べると、様々な用途に用いられているようです。地下鉄千代田線の車両や、路線バス、NHKニュース(@nhk_news)のツイッターアイコンなど、身近なものがキムワイプに見えてくるという人もいます。なかには、コーヒー、ミルクレープ、さらに浅漬けまで、料理してしまう強者までいます。


「用途外の使用方法は推奨できません」

 日本製紙クレシアでは「用途外の使用方法は推奨できません」としています。そもそも業務用として原則ケース売りのみですが、研究室で使い慣れたキムワイプを自宅でも使いたいというニーズはあるようです。

 東急ハンズでは、渋谷や新宿など一部店舗でバラ売り販売しています。ここ1年間でおよそ3,000個が売れていて、理化学ジャンルのカテゴリーで約600アイテム中11位と上位にランクインしています。購入層は老若男女幅広く、指名して3~4個まとめて購入する人がほとんどだそうです。

 日本製紙クレシアマーケティング部の桂康行さんはこう話します。「キムワイプというブランドがみなさまに親しんでいただけるのはうれしいです。期待を裏切らないものづくりをしていきたいと思います。でも、用途に応じていろんな商品をつくっているので、それぞれに合ったものを使っていただきたいと思います」。こう話す桂さんですが、ときどきメガネをキムワイプで拭いてしまうそうです。


個人の意見

 元々、自分はダスパー派だったが、
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 大学の研究室にあった影響で、20年ほど前から「キムワイプ」へ変わった。

 さらに5~6年前、魚釣りで親交のあるD氏が調達してくれたこともあり、もうずうっと「キムワイプ」を愛用している。