小学生3人川で溺れ1人死亡 2人けがなく救助/柏


9/24(日) 10:05配信 千葉日報オンライン

 23日午後3時ごろ、千葉県柏市柏下4の「柏ふるさと公園」の付近を流れる大堀川で「小学生3人が溺れた。2人の姿は見えるが、1人は見えない。10人ぐらいで救助している」などと110番通報があった。釣り人らが助けた同市内の小学3年生の男児(8)と同2年生の男児(7)にけがはなかったが、同市立柏第五小学校3年、石隈開君(9)=同市戸張=が約1時間45分後、川の中から心肺停止の状態で見つかり救急搬送されたが、間もなく死亡した。溺死とみられる。男児3人は同じ小学校の友人同士で、川遊び中に溺れたといい、柏署が詳しい経緯を調べている。

 同署によると、現場の川は同公園敷地外の北側を流れ、川幅は約15メートル。深さは最大3~4メートル。目撃した釣り人らの話では、男児3人は当初、川岸に座り、靴を脱ぎ足だけを水中に入れて遊んでいたが、いずれかの男児が川の中に入って深みに足を取られ、最終的に3人とも溺れたらしい。釣り人らが「深い場所があるから危ない」と声を掛けた矢先だったという。

 石隈君は、川岸から約70センチ離れた水中に沈んでいるのを、捜索活動中の消防隊員が見つけた。

 溺れた現場周辺は、立ち入り禁止の場所ではなく、複数の釣り人や通行人らがいたといい、居合わせたとみられる男性が110番通報。ほぼ同時刻に「子どもが溺れている」と女性も119番通報した。男児3人は自転車に乗り、自分たちだけで訪れていたという。

 現場はJR常磐線北柏駅から約1キロで、大堀川に架かる柏ふるさと大橋から約100メートル。当時、雨は降っていなかったという。

 公園を散歩していた柏市の無職男性(74)は「敷地が広く、川遊びをする子どもに大人の目が届きにくい」と指摘。川でよく釣りをするという同市の会社員男性(38)は「大堀川は川底が掘り下げられていて見た目より深いので、子どもが水遊びするには危険だ」と話した。

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