うまかっぺ!茨城 お弁当で国体応援 大子と土浦 地元食材で「おもてなし」


5/12(日) 10:00配信

茨城新聞クロスアイ

秋に開催される茨城国体。全国から茨城を訪れる人々へ、さまざまな「おもてなし」が準備されている。選手や役員へ手渡されるお弁当もその一つ。地元食材をあしらった彩り豊かなお弁当は、大きな楽しみに違いない。大子町土浦市で取り組みを取材した。
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「奥久慈シャモのささみと奥久慈クレソンのまぜごはん」「ゆば」「こんにゃく」「リンゴのコンポート」…。聞くだけでおなかが鳴りそうなおかずの数々。これはカヌー競技が行われる、大子町が提供するお弁当(650円)の一つ。

作るのは、本紙釣り面に釣行記を寄せている上谷泰久さん(49)。上谷さんは同町で和風レストラン「七曲り」を開いている。上谷さんを含め大子町飲食店組合加盟の4業者が、大会期間中に最多で500個のお弁当を作る。

「大子の特産品を使うのはもちろんだけど、レンコンやサツマイモなど茨城の特産も入れている。他県から来る人には『茨城に来た』という思いもあるだろうから」と上谷さん。

料理人として気持ちを込めたことは「生産者の顔が見えるように」だという。「生産者がいてのお弁当。その生産者の思いが全国の人々に伝えられれば」。20を超える豊富なおかず。一つ一つに生産者が宿る。


土浦市水球軟式野球(成年男子)、相撲、高校野球(軟式)4種目で、総数約6800個を想定。大子町とは違い、競技者900円、役員700円と分けた。「競技者用は力を出せるようボリューム感、役員用は土浦を訪れた思い出作りを重点に置いた結果」(市国体推進課)。

提供業者の一つ、「リッツカフェ」代表、藤野律子さんに「こだわり」を聞いてみた。「やはり土浦の農産物にはこだわりたい。その上で『この食材がこんなおかずになるんだ』と驚いてくれたら。例えばレンコンのかば焼き」

そこで藤野さんにお願いし、記者もリッツカフェのお弁当に入れるおかず作りに挑戦。輪切りしたレンコンの穴に、豚ひき肉・ニラ・ハクサイなどを混ぜたあんを詰め、レンコンを上下2枚のギョーザの皮で合わせ焼いた「レンコンギョーザ」を作ってみた。

3月に行われた試食会には6業者が出品。リッツカフェのお弁当は、六つある評価基準中五つで平均を上回った。レンコンギョーザには「食感がとてもよい」とのコメント。ほっとした。


競技会場となる各自治体で、郷土色豊かに工夫を凝らし、全国の人々をもてなすお弁当。きっと「茨城の食の豊かさ」を実感してもらえる、いいチャンスになるだろう。(藤崎和則)


個人の意見

 浮島れんこんファンの自分としては、茨城県の食は推していきたい。