運転中のハンズフリー通話は違反? 手で持ってないから大丈夫という考えは危険


5/26(日) 15:00配信

くるまのニュース

便利なハンズフリーイヤホンやBluetoothも使い方次第では違反

 今やひとり一台を持つのが当たり前となった携帯電話。どこへ行くにも持っていくものですから、クルマを運転するときも当然車内に持ち込むはずです。運転中は携帯電話の操作や手に持って通話をすることが違反なのは誰でも知っていることですが、ハンズフリーやスピーカーホンで通話しても違反になるのでしょうか?

運転中のセーフな通話対応を画像でチェック

 クルマのなかで通話する方法は、大きく分けて4つあります。ひとつ目は携帯電話を手に持って耳に当てて通話する方法。ふたつめは携帯電話をどこかに置き、スピーカーモードにして通話する方法。みっつめは携帯電話にイヤホンを付けて(Bluetoothリンク含む)、ハンズフリーで通話する方法。よっつめは、ナビと携帯電話をBluetoothで接続して、クルマのスピーカーとマイクを使って通話する方法です。

 道路交通法 第71条5の5では、「自動車を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置を通話のために使用し、表示された画像を注視しないこと(中略)。」とあります。

 これをかんたんに説明すると、携帯電話を手に持って操作する、もしくは画面を注視すること自体が違反ということになります。しかし、現在でもカー用品店ではハンズフリーイヤホンが売られていたり、カーナビにもBluetooth通話機能がついています。それらを使って通話をすることは違反にはならないのでしょうか。警視庁の交通課に問い合わせてみました。

ーー運転中に通話をすることは違反なのでしょうか

 道路交通法で禁止されているのは、携帯電話の保持や、携帯画面・ナビ画面の注視です。通話すること自体は違反ではありません。

ーーハンズフリーイヤホンや携帯のスピーカー通話、ナビのBluetoothを使っての通話は違反にならないのでしょうか

 例えば、信号待ちを含む停車中に携帯電話を操作して電話をかけ、クルマが動き出す前に携帯電話の操作が終わっていれば違反にはなりません。しかし、通話を終えるため走行中に携帯を操作したり、画面を注視すると違反になります。ナビ画面の操作でも同様です。

ーー画面の注視というのは何秒なのでしょうか

 画面注視については、具体的な秒数が決められていません。何をもって注視と判断するのかについては、運転操作から注意がそれたときといえます。そして、その判断は現場の警官に任せています。

ーーハンズフリー通話で気をつけなければいけないことはありますか

 運転中は、車外の音が常に聞こえる状態でなければいけません。よって、両耳を塞ぐイヤホンやヘッドホンを使って通話をしたら別の違反になります。

ーーほかに気をつけなければいけないことはありますか

 道路交通法では禁止されていない運転中の通話ですが、条例で禁止している自治体があります。条例も常に改正されていますから、ご自身がお住いの地域では通話が可能なのかどうか、対象の都道府県警で確認してください。

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 今回問い合わせた内容をまとめると、運転中でも機器の使用方法によって通話は可能ですが、自治体の条例や警察官の違いによっては取り締まられることがあると分かりました。

 運転中に通話をしている時は、運転への注意力が少なからず削がれているので危険な行為であるともいえます。運転中に通話をしたいときでも、可能であれば安全な場所にクルマをきちんと停車してから通話することをオススメいたします。

くるまのニュース編集部

個人の意見

 ガラケー時代に「道路交通法 第71条5の5に違反する」という“7155”違反で捕まったことがある。そのときに怒りも手伝って、ショップにある1番高級なハンズフリーと携帯ホルダーを購入して(とはいっても罰金よりは遙かに安かった)、装備したのを覚えている。

 あれから十数年経過して耳掛け式ハンズフリーBluetooth時代になったけれど、電話に出るのが遅い(普段は充電器に差しっぱなしで電話が掛かってきたら耳に付けるため、Bluetooth器をスマホが認識するのに時間を要する)、声がこもっているといわれながらも愛用。7155で捕まるのは本当にバカバカしいから、場所と時間があるなら停車して通話するようにしたいですね。