ブルーギル

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ブルーギルの卵コイがぱくぱく
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20080227-OYT8T00627.htm
県実験「捕獲より安上がり」
 鳥取市の湖山池(6・8平方キロ)で、県は2008年度、外来魚ブルーギルの卵をコイに食べさせて繁殖を防ぐ実験を始める。繁殖力が強く、在来種やその卵を食い荒らすブルーギルは全国の湖沼で生態系を脅かしているが、対策は捕獲する以外にないのが実情。もともと池にいるコイに食べさせるユニークな試みで、県は「捕獲より安上がりに退治できる」ともくろむ。

 実験は、コイの雑食性を利用。ブルーギルの産卵場所を網で囲って、コイに卵や稚魚を集中的に食べさせるのがポイントだ。

 県などによると、ブルーギルは岸辺近くの水深1メートル前後に産卵する習性があり、県水産課は繁殖期の初夏に産卵の盛んな個所を特定して数か所で実験。稚魚が減る成果が確認できれば、囲い込む場所を増やし、継続する。

 同課によると、04~07年度、県などが外来魚生息状況を調べるために仕掛けた定置網には、毎回2万~5600匹ものブルーギルがかかった。一方で、特産のシラウオやワカサギ、テナガエビなどの漁獲量は減る傾向にあり、ブルーギルが卵などを食い荒らしたとみている。

 滋賀県水産試験場も02、03年度、曽根沼(彦根市)にコイやニゴロブナを放流し、同様の実験を実施。しかし、ブルーギルの産卵場所の水深が10~20センチと浅く、コイが近寄れなかったためか、成果は上がらなかった。同試験場は「水深のあるところを囲むやり方なら、成果は期待できるのでは」としている。
(2008年2月28日 読売新聞)