アイス増産=森永・赤城=


7月9日8時15分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 大手アイスクリーム会社が主力商品の増産に乗り出す。アイス販売2位の森永乳業は8日、2009年度のカップアイス「MOW(モウ)」の生産量を前年度比30%、チョコアイス「ピノ」を5%それぞれ増産することを明らかにした。アイスキャンディー「ガリガリ君」で知られる赤城乳業(埼玉県深谷市)も同10%増やす。アイスは1個当たり63~126円程度と手ごろな価格が消費者の節約需要にマッチし、市場が急拡大している。年間のアイス販売の3割を占める最需要期の7~8月を軸に供給体制を整え、消費者の“デフレ需要”を取り込む考えだ。

 森永乳業は、09年度に前年度比約4%増の約525億円のアイス販売金額を計画している。このうち、主力の「ピノ」では4%程度、4月の商品改良後の売れ行きが好調な「MOW」は30%程度の販売伸長を見込む。増産は工場の稼働時間を従来比7時間延長し24時間体制とするほか、休日稼働などで対応する。

 赤城乳業は「ガリガリ君」の6~9月の生産量を10%、年間でも同規模増やす。土日の稼働延長で対応する。1本63円という低価格が節約志向の消費者の心をとらえ、09年に前年比10%の販売伸長が予想されるため。将来の需要拡大をにらんで、来年4月には、埼玉県本庄市にアイスの新工場を31年ぶりに稼働させる。

 日本アイスクリーム協会調べによると、08年度の国内アイス市場は前年度比3.7%増の3845億円となり、3年連続で伸長した。原材料価格の高騰を受けアイス各社は、昨年春に平均20%の値上げを実施したが、その後も販売は堅調に推移。実際、最大手のロッテアイスの08年度の販売額は同5.4%増の658億円となったほか、森永乳業も4.4%増、3位の江崎グリコで7.7%増と軒並み伸びた。

 「もともとアイスは安価なため値上げの影響はほとんどなく、内食傾向の高まりで需要の拡大が続いているため」と森永乳業・冷菓事業部の小栗英揮・事業企画グループ長は市場成長の理由を説明する。各社の足下の販売も好調で、森永乳業ピノの好調などで4~6月期は前年同期比2%伸びているほか、今年3月末にリニューアル発売した「アイスの実」が好調な江崎グリコも全体で9%増えた。

 夏場が猛暑になれば、各社の販売が一段と上積みされるのは確実で、森永乳業では、「今年度も総市場は前年度比1~2%拡大する可能性がある」(小栗グループ長)と熱い期待をかけている。(今井裕治)

個人の意見

>アイスは1個当たり63~126円程度と手ごろな価格が消費者の節約需要にマッチし・・・(中略)
>「もともとアイスは安価なため値上げの影響はほとんどなく(後略)

105円のアイスが126円になった影響がないと書かれていますね・・・。
果たして、スーパーとかで、その価格で売っているでしょうか。

今シーズンになって、コンビニでアイスを買って、値上げしていたことに驚く人も少なくない気がします。