ラー油ご飯 習慣化はご用心

「ラー油でごはん」が常識に
AERA4 月26日(月) 13時 1分配信 / 国内 - 社会
──もはやラー油は、タレやスープに数滴たらして食べるものから、
スプーン山盛り一杯をご飯にかけて食べるものに変わったようです。──

 みなさん、例のラー油は買えましたか?
 そう、「桃ラー」なる略称も生まれた桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」のことです。店頭での価格は400円程度。フライドガーリックとフライドオニオンがざくざく入ったこの商品は、「食べるラー油」というコンセプトが受けて、昨年8月の発売直後から品薄状態が続く。
 目を付けたのは、「マート族」だ。マート族とは月刊誌「Mart」(光文社)の熱心な読者のことで、会員登録している1万 3000人がモニターとして誌面作りにもかかわる。過去にも、パナソニックの「ホームベーカリー」や、P&Gの衣料洗剤「ボールド」をヒットさせた。

■ オークションで高騰

 年齢層は幅広く、ほとんどが専業主婦。昨年7月にさいたまスーパーアリーナさいたま市)で開催された食品展示会にはマート族50人ほどが特別招待された。彼女たちが秋冬向けの新製品2000種類の中から1位に選んだのが、桃ラーだった。
「これっておかずにできるよね」
 というのが1位の理由。本職のバイヤーたちが選んだのは別のタレ系調味料だったというから、眼力の確かさはすごい。
「Mart」が10月号でこの商品を紹介し桃ラー人気に火がつくと、エスビー食品も対抗商品「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」(税別330円)を発売。「食べるラー油」ブームはさらにヒートアップし、いまは、両商品ともに入手困難だ。
 実際に買ってみた。スーパーへ行くと案の定、
「入ってきても1ケースで、開店と同時にすぐ売り切れちゃうんです」(店員)
 次にいつ入荷するかもわからないというので、オークションに参戦した。落札できたのは、桃屋エスビーのラー油が3個ずつ、合計6個がセットになったもので、落札価格は4400円。送料を含めると5598円……。
 トホホな気持ちで口に運んだが、これがうまい。ご飯と実によく合い、酒のつまみとしてもグー。白米にスプーン1杯、焼酎のつまみにもう一杯、と食べているうちに、桃ラー一瓶の5分の1近くを食べていた。

■「習慣化」にご用心

 ブログに「気がつけば、ご飯2杯とラー油の半分を食べてます」と書いている女性(30歳)がいたが、確かに、病みつきになりそう。
 しかし、「100g当りエネルギー656kcal」と書かれたラベルを見てびっくり。ほぼ100%油なのだから当然だが、110グラム入りの桃ラーを一度に5分の1も食べてしまうと、それだけで100キロカロリー以上を食事にオンしたことになる。
 気になるのは、カロリーだけではない。
 食文化史研究家の永山久夫さんによれば、唐辛子とごまを主成分とするラー油は、本来、健康にいい調味料。唐辛子には余分な脂肪分を燃焼させるカプサイシン、ゴマには抗酸化成分やビタミンEなどが含まれているからだ。しかし、
「毎日大量に食べ続け、それが習慣化すると問題です」
 元々は、1滴、2滴と「滴」単位で食べるはずのラー油を、「スプーン」単位で食べるわけですからね。
「刺激が強いラー油を毎日、大量に食べ続ければ、一年もしないうちに味覚がマヒします。しかも、長く続ければメタボになり、動脈硬化を引き起こすことも十分に考えられます」
編集部 野村昌二
(5月3-10日号)

個人の意見

>マート族とは月刊誌「Mart」(光文社)の熱心な読者

 ウチは、ボールドで洗って、ダウニー柔軟剤(downy)April Freshで仕上げています。
今年の初め頃に、その条件とまったく同じの、P&G柔軟剤入り衣料用洗剤「ボールド ダウニーエイプリルフレッシュの香り」が発売され、大量に買い込みました。大量に買った理由は、内容量が少ないんです。同製品で洗って、さらにダウニー柔軟剤(downy)April Freshで仕上げます。

>元々は、1滴、2滴と「滴」単位で食べるはずのラー油を、「スプーン」単位で食べるわけですからね。
>食文化史研究家の永山久夫さん

 食べたことのある人はご存知でしょうが、同製品は、明らかに調味料のラー油とは違いますよね。
こういうコメントをした永山氏は、召し上がったことがないのかも(食さずコメントということはないでしょうけれど)。

 ただ、確かに、すべてのものに言えますが、やり過ぎてはいけませんね。

 喫煙していた昔、夕食はタバスコを真っ赤になるほど飯にかけ、さらにMr.タバスコであるアントニオ猪木選手の推奨コメント通り味噌汁や生卵入れて食べ、その刺激で仕事のストレスを発散していた時期がありました。音楽的な趣味もあって、ドクロのアクセサリーが付いたハバネロ系香辛料「After Death Sauce」も、毎食摂っていました。

 しばらくすると皮膚の弱いところからかぶれはじめて、髪が抜け、皮膚科へ行くはめに・・・刺激物はホドホドにしましょう。