尾賀真城社長「酒全体をみると10年単位で大きく変化」
――メーカーとしては、ビールが売りやすくなるわけですね。
ビールだけを考えればそうですが、酒全体をみると10年単位で大きく変化しているのです。清酒は1973年にピークに達してから下がり、10年後にウィスキーのピークが来るんです。あのころサントリーは世界1のウィスキー会社でした。
それからウィスキーはダーッと下がり、今ハイボールブームで伸びているといっても、ピーク時の30%くらいですよ。清酒の山、ウィスキーの山に続いて、94年がビールのピークで、その10年後に焼酎の山が来るわけです。
生活と食の変化によって、酒も流行り廃りがあるんです。酒全体の中でビールをどう考えるかということが必要です。我々にとってビールは基本ですから、もちろん注力していきますが、ビール全体の需要が今後上がっていくかといえば、今の流れからすると、上がりにくいかもしれません。
■個人の意見
10年単位の変化に納得。
すべてのピークを体感できている。