<イヌサフラン>山菜と間違え男性死亡 球根食べ犬も中毒死

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5月27日19時34分配信 毎日新聞

 国民生活センターは27日、観賞用のユリ科の植物「コルチカム」(別名イヌサフラン)の球根や葉を食べた人間や犬が中毒死する事故があったと発表した。有毒な「コルヒチン」が含まれているためで「日本種苗協会」に有毒性が分かる表示の徹底などを要望した。

 1月、福岡県で「犬が球根を掘り返して食べ、血を吐いて死んだ」という相談があった。同センターの調べでは07年4月には、新潟県の夫婦がコルチカムを食用山菜のギョウジャニンニクと間違えて食べ50代の夫が死亡。岩手や北海道でも食べた後、下痢や嘔吐(おうと)などの中毒症状を起こした例があった。

 コルチカムは夏植えの球根で7月ごろ出回り、秋にピンク系や白い花を咲かせる。土に埋めなくても咲くため「球根を転がしておくだけでいい」と販売されるケースも。球根や葉に含まれているコルヒチンで呼吸困難などを起こし、死ぬこともある。球根はジャガイモやタマネギ、葉はギョウジャニンニクに似ている。国民生活センターは「台所に置かず、子どもの手が届かないところに保管するなど、注意してほしい」と呼びかけている。【亀田早苗】