ブラックバス釣り人を大量検挙

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6月28日15時36分配信 産経新聞
 埼玉県警寄居署が、管内にある立ち入り禁止のため池でブラックバスなどを釣る釣り人を大量検挙している。今年だけでも検挙者はすでに20人を超えた。警察庁幹部は「禁止場所で魚を釣る人を短期間にこれだけ検挙した例は聞いたことがない」と話しており、全国的にも異例とみられる。同署が取り締まりを強化している背景を探った。(坂井朝彦)

 寄居署によると、検挙罪名は軽犯罪法違反(禁止場所への侵入)。ため池を管理する用土水利組合が立てた「釣り禁止」の看板を無視して釣りをしているためだ。同署は平成20年には約40人を検挙している。

 用土水利組合の清水義則組合長(71)によると、管理しているため池でブラックバスが増えたのは約2年前からだという。何者かが密放流しているとみられる。

 ブラックバスの増殖とともに増えた釣り人のマナーは悪い。ため池近くに住む無職男性(76)は「若い男2、3人がフェンスを越えて釣りをしていた。釣り人の違法駐車も多い」と話す。ため池周辺にはルアーのゴミが無造作に捨てられている。

 寄居町では約20年前、小学校入学前の男児がため池に落ちて死亡する事故が起きており、住民はその悲しい記憶を残している。フェンスを乗り越える釣り人の姿に、清水さんは「子供がまねをしたら危ない」とまゆをひそめる。

 こうしたことから、住民は取り締まりの強化を寄居署に要請。同署は20年から駐在所の署員を中心にパトロールに力を入れてきた。

 ブラックバスを釣る行為を取り締まる法律がないため、署員がフェンスを乗り越えてため池に侵入した釣り人を発見すると、軽犯罪法違反で検挙している。

 寄居署によると、20年の検挙者の大半は20~30歳代の若者。15~19歳の少年も約10人いた。2、3人のグループが多く、平日に東京から釣りにくる者もいるという。口コミやインターネットでブラックバス釣りのスポットとして有名になったようだ。

 寄居署は「違法な立ち入りには検挙を強化する」と語気を強める。同署はこれまで水利組合が設置していた看板以外にも、地元と協力して釣り禁止の看板を設置する方針だという。


個人の意見


 ゴミの問題だけ考えても、釣り関連団体や釣具メーカーの「クリーン活動(釣り場清掃)」は、毎月必ずどこかで行われていますよね。小学生でも読める入門書~ベテランの読む専門誌、そしてテレビの釣り番組のエンディングに至るまで、釣り関係の各媒体は何十年も釣り人のマナー向上を訴え続けていますが、一向に現状が改善されなかった報いでしょうか。

 年々、釣り禁止区域が拡大して、警察に検挙される時代がやってきてしまいました。

「マナーの扱いがまだ足りない、もっと、各媒体でマナーについて取り上げるべきだ」という投書も多い様ですが、それだと釣り専門媒体ではなくて釣りマナー専門媒体になってしまうし、そういう内容だと誰も興味が無くなるでしょう。商業として成り立たなくなり媒体が消えてしまっては、マナーについて取り上げる場を失います。・・・最早、釣りをするそれぞれ自覚の問題だと思います。

 おそらく各地でクリーン活動に協力してくださる釣り人(メーカーや媒体の声に耳を傾けてくれている人)は、捨てていないはずです。つまり捨てていない人が拾っている、捨てている人はずうっと捨てているということだと思うのですが・・・。

 この事を、改めて「考える機会」にしたいと思います。