ライジャケ着用を呼びかけ


9月24日12時1分配信 毎日新聞

 ◇堤防からの転落多い
 第2管区海上保安本部(塩釜市)がまとめた過去5年間の釣り中の事故調査によると、堤防などからの転落事故は11月が最も多く、生存率はライフジャケット(救命胴衣)の着用者が約7割なのに対し非着用者は約3割と、着用が生死を大きく左右することが分かった。秋の釣りシーズン入りとともに転落事故が多発するだけに、2管本部は「必ずライフジャケット着用を」と呼び掛けている。
 2管本部によると、管内の東北6県で、岸壁や防波堤、磯場などでの釣り中の海中転落事故は昨年、22件発生し14人が死亡・行方不明になっている。
 過去5年間の発生件数と死亡・行方不明者数は計89件・54人に上り、うち60歳以上が24人と半数近い。月別では11月が16件・7人、12月が12件・8人と、秋から冬にかけての事故が目立つ。
 この時期は、産卵のため沿岸に寄ってくる魚類が増え釣果が期待できる一方、北西の風が強まって波が荒れ、水温も低下するので重大事故につながりやすい。日暮れが早く、暗い中で足を踏み外すケースも多いという。
 2管本部が注目するのがライフジャケットの着用と生存率だ。89件の事故のうち、着用していたのは22件しかなかったが、死亡・不明は7人にとどまり生存率68%。これに対し、非着用の67件では47人が死亡・不明で、生存率は30%しかない。
 ライフジャケットは、釣具店やマリンスポーツ店などで購入できる。2管本部では、(1)ライフジャケットの常時着用(2)防水パックに入れた携帯電話で連絡手段確保(3)海の緊急電話「118番」の活用--を自己救命の基本として呼び掛けている。【渡辺豊】

個人の意見

 腰巻き式の自動膨張タイプも、随分お手軽になりましたね。
防水タイプの携帯電話も、種類が増えてきました。
 釣り人は、ちょっと意識して小物を揃えたいですね。