ヴィジュアル系アーティストが海外で大人気の理由

ヴィジュアル系アーティストが海外で大人気の理由
ORICON BiZ10月14日(水) 12時50分配信 / エンターテインメント - エンタメ総合

 最近、海外でも熱狂的な人気を誇るヴィジュアル系バンドを一堂に集め、国内&海外に向けて発信しようという画期的イベント「V-ROCK FESTIVAL 09」が10月24日、25日に開催される。世界へと日本のアーティストが羽ばたく大きなチャンスになり得るだけに、同イベントには国内外から大きな期待が寄せられている。


La'Cryma Christi-Mirai(音が小さいです)



■日本文化を世界へ…初の輸出型イベント開催

 来たる10月24、25日に『幕張メッセ』で、「V-ROCK Festival 09」が開かれる。これは現在活躍しているヴィジュアル系アーティストをメインに、ヴィジュアル的要素をアピールして多方面に活躍するアーティストを集めた世界初の大規模なフェス。すでに欧米をはじめ各国で大きなムーブメントとなっているアーティストたちが一堂に会するということで、世界中から大きな関心を集めている。

「これはソフト・ビジネスの中で、日本が世界に誇れるものは何か?という問いかけから始まったフェスです。世界ではクール・ジャパンが浸透しているにも関わらず、日本ではまだ十分知られていないため、アーティスト側も自信が持てていません。でも世界に出て行けば“なぜ日本のアーティストを集めた独自のフェスがないのか?”と度々言われました。そこで今がチャンスかもしれない、と昨年思いたち、ようやく今年開催することになったんです」と語るのは主催のBackstage Project代表取締役・杉本圭司氏。

 ふたを開けてみれば、開催前から早くも台湾や香港、南米などからもフェスの海外開催オファーが相次いだ。フェスの名を日本に定着させた「フジロック」が海外の音楽を日本に見せる輸入型イベントであるのに対して、このイベントを「輸出型イベント」と定義づけているのも、なるほどそのとおりだ。

ヴィジュアル系は日本独自の誇れる文化

 こうした日本が強く自分たちの文化を広く海外に発信するイベントは、官公庁が開催するもの以外、これまで開催されてこなかった。欧米で年々成長する日本関連イベントも、現地のファンから始まったもの。杉本氏は「日本はクリエティヴィティとパワーはあっても、マーケティングが下手で広げていく力が足りない」と言う。イギリスや韓国など「自国のマーケットが狭い国は世界に広げようと努力をしてきた」ことを指摘する。
「海外でのヴィジュアル系アーティスト人気の影には、アニメ人気があると言います。国籍も性別も分からない華奢で美しい主人公がヒーローとして活躍することが多いアニメ、それの実写版のような見方をする海外のファンも多いようです。欧米人はどんなに真似ようとしても体つきで似合わないんですよ。日本人の華奢な体型がアニメっぽい。これまでデメリットだと思われていたものがメリットになった、クールになった。初めて堂々と世界にマーケットを広げていけるものです」

 フェス当日はインターネットを通じて世界にフェスの模様をレポートする予定だ。当日は会場にブースが設けられ、直接契約交渉も出来るようになっているという。しかも出演アーティストのみならず、インディーズ系アーティストたちにも門戸を開けようと、個人レベルで参加してCDの直販できるブースなどもオープンする。

 なお来年以降はアジアと日本の同時開催も視野に入れているという。世界を視野にV-ROCK旋風が吹き荒れる日は案外近いのかもしれない。


個人の意見

 夏に行った、目黒の「鹿鳴館」は、V-ROCK の聖地でしたよ。
ラウパーの後に、やるんですね~。