酒販店と女子大生開発・清酒「大酒(だいしゅ)き」


5月7日12時53分配信 毎日新聞
 ◇「プレゼントに」
 広島市立大で日本画を学ぶ女子学生のグループと、町の酒屋さんが協力して作った新しい日本酒が発売になった。「大酒(だいしゅ)き」と名付けた清酒で、大型店の攻勢や日本酒離れで苦境に立つ酒屋さんが「若者の心をつかみたい」と学生にアイデアを求めた。優しいタッチのラベルと軽い味わいで、「贈り物にもぴったり」とアピールしている。【北浦静香】
 廿日市、大竹両市と佐伯区の酒屋でつくる「廿日市酒販協同組合」のプロジェクト。スタートしたのは昨年9月。厳しい経営環境を打破しようと、組合員の中原道雄さん(54)=佐伯区=が、長女の麻奈美さん(23)に「日本酒の古いイメージをぬぐいたい」と相談した。「日本酒と日本画は『和』の心で共通するのではないか」。麻奈美さんは広島市立大で日本画を専攻する友人、菅原有加さん(23)=芸術学部4年=に声をかけた。
 同じ専攻の仲間2人が加わり、ラベルや商品名を考案。「大好き」と「酒」をかけあわせ、「抱きしめたいほど好きなものがありますか?」というコンセプトで、ピンクなど淡い色を基調にした優しいデザインにした。
 清酒醸造は酒販組合が佐伯区の造り酒屋に依頼した。純米吟醸吟醸の2種類で、若い女性にも飲みやすいよう、軽めの味に仕立てた。
 発売された「大酒き」を手にした学生たちは満足そう。三谷友紀さん(23)は「ぐっと来る名前が付けられてよかった」。高橋彩美さん(23)は「普段は『大好き』と言えない人にプレゼントして、思いを伝えてほしい」と言い、菅原さんは「母の日の贈り物にします。これから日本酒デビューする人にも飲んでほしい」と語る。
 中原さんは「若い人の今までにない発想を大切にした。少しでも多くの人に、日本酒の良さを知ってもらえたら」と話している。
 同組合の16店舗で取り扱っている。純米吟醸が1260円、吟醸が1680円(いずれも720ミリリットル)。問い合わせは、廿日市酒販協同組合(0829・32・5165)。

5月7日朝刊

個人の意見

 オールナイターズ
 「女子大生にさせといて」

を思い出しました。