ブラックバスでペットフード

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5月24日15時1分配信 毎日新聞

 琵琶湖の沖島滋賀県近江八幡市)の島民らがブラックバスなど外来魚を原料にしたペットフードを開発した。外来魚は固有種を大量に食べ生態系に影響を及ぼすとして、駆除されてほとんどが家畜飼料になっている。しかし、栄養が豊富なことから、ペットフードとしての利用価値に着目。来月中にも販売を始め、駆除と島の活性化の一挙両得を狙う。【金志尚】

 ◇外来魚駆除と島活性化…一挙両得狙う

 外来魚は琵琶湖全体で年間400~500トンが駆除され、大部分は魚粉にされ飼料になっている。しかし、同市内で食品分析事業などを手がける企業「日吉」が「ビタミンEや猫に必須なタウリンなど栄養素を多く含んでいる」としてペットフード化を提案。島の活性化に取り組む住民団体沖島21世紀夢プラン推進委員会」が雇用創出も見込んでアイデアを受け入れ、同社と一緒に昨年2月ごろから開発を進めてきた。

 原料はブラックバスブルーギル。刻んで乾燥させた後、いぶって薫製にし、においを抑えた。犬にも猫にも与えられるペット用おやつで、添加物を使わず、飼い主の健康志向にも配慮した。

 琵琶湖の漁獲量は外来魚の影響や水質悪化で、50年前の1万トン前後から近年は2000トン程度に激減。漁師の高齢化も進み、人口約360人(3月末現在)の沖島では「20、30歳代は一人もいない」(森田正行・沖島漁協組合長)という。同委員会の川居初朗会長(73)は「島に元気を取り戻したい。事業が軌道に乗れば、島外に出た若者にとっても魅力になるはず」と期待する。

 1袋200グラム入りで、500~600円の予定。問い合わせは同組合(0748・33・9511)。

個人の意見
>「ビタミンEや猫に必須なタウリンなど栄養素を多く含んでいる」としてペットフード化を提案

 魚ですからね。
釣り場では、生のままネコが食べていますよ。

 ブラックバスは、近江スズキっていう品書きで出てくるお店もあります。

 ちなみに、京都新聞には琵琶湖の外来魚駆除量 最少 県漁連「小型魚の割合高く」という掲載記事がありました。


京都新聞 2010年04月29日(木)

 滋賀県が取り組む琵琶湖の外来魚駆除促進対策事業で、2009年度の駆除量が02年度の対策強化以来、最少だったことが28日までに分かった。県は、ブラックバスブルーギルといった外来魚の生息量減少が原因とみている。

 同事業は県漁業協同組合連合会が実施。県は02年度から、補助金を大幅に増額して駆除対策を強化した。02~08年度までの駆除量は400~541トンだったが、09年度は357トンにとどまった。

 県水産課によると、09年4月の琵琶湖の外来魚推定生息量は5年前に比べて、ブラックバスが100トン減の300トン、ブルーギルは500トン減の1100トンとなった。駆除を担当した県漁連関係者は、大型魚の捕獲が進み、小型魚の割合が高くなっているという。

 また、南湖を中心とした水草の異常繁茂で網などの漁具が使用できないことや、冬季に悪天候が続いて出漁できなかったことも駆除量減少の原因という。

 ただ、県が09年秋に実施した調査では、ブラックバスの0歳魚やブルーギルの1歳魚が08年より増加。今年は網で捕獲可能なサイズに成長するとみられることから、10年度の駆除量は増える可能性もあるという。

 県漁連は「外来魚の生息量が減り、ホンモロコなど固有種の漁獲が戻りつつある。一層、駆除に力を入れたい」としている。