レン公・情報


ハクレンのフライ好評 栄町
次々と刺し網にかかり、船上を埋める外来魚ハクレン

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 利根川水系で漁業者の厄介者となってきたハクレンやアメリカナマズの外来魚を特産品に育てようという動きが広がっている。

 千葉県栄町では、役場と商工会、漁協が町おこしに役立てようと、ハクレンを使った創作料理を考案。捨てられるだけだった魚の活用に注目が集まる。

 利根川支流の長門川。印旛沼漁協の漁師、小見美朗さん(56)が川岸沿いに刺し網を仕掛けると、川魚とは思えない体長1メートル超の魚体が続々とかかった。ハクレンだ。約2時間の漁で、狙いのヘラブナは約100キロ。一方、丸々と太ったハクレンは1トン近くに上り、ボートの上に山を作った。小見さんは「これがブリだったら、いくらになるんだろう」と苦笑いした。

 ハクレンはコイ科で、産卵時の大ジャンプで知られる。中国などアジア大陸が原産だが、昭和初期に食用として持ち込まれ、在来種をしのぐ勢いで大繁殖している。しかし、肉の臭みが敬遠され、漁獲しても、「川底に沈めるか、陸に捨ててタヌキのえさにする」(小見さん)と、処分の対象。漁の手間を増やし、時には魚網を破る漁業被害の“犯人”でもあった。

 しかし、中国や東南アジアではポピュラーな食材。処分したハクレンを、東南アジア系の外国人が大量に引き取っていったこともあった。小見さんや副業で漁を営む後藤朝夫さん(55)らは、「ハクレンに多少でも値がつけば」とこれに着目し、昨年3月には官民による「北総地域水産資源研究会」が発足した。

 切り身の見た目はブリに似ているが、独特の臭みは「しょうゆやみそじゃ太刀打ちできなかった」(後藤さん)という。試行錯誤の末、東南アジア料理を参考に、肉をミンチにし、ニンニクなど香辛料を混ぜ合わせたフライを開発。昨年11月、栄中学の生徒も参加した試食会で、スナック風の味と食感が好評を得た。

 同会は同町のキャラクターにちなんで「ドラムフライ」と名付け、改良を進めた上で、将来は地元の食品工場で生産に移り、地元の学校給食や弁当業者のメニュー採用を働きかける構想だ。一方で、大手調味料メーカー「日本食研ホールディングス」千葉本社(栄町)にも研究を依頼し、臭み取りなど調理法の開発に取り組んでいる。後藤さんは「利根川水系の特産だった川魚離れが進んでいる。取り組みがこの傾向を変えるきっかけになれば」と話している。

アメリカナマズ、千葉県が研究

 茨城県霞ヶ浦沿岸で食用化研究が進むアメリカナマズについても、県は昨年春から、取り組みをスタート。

 利根川水系の県内水面漁連に漁獲を委託、くせ者だった表皮のぬめりと臭みを除き、調理にこぎつける研究を進めている。
(2010年2月1日 読売新聞)


 関原2丁目の飯塚正勝さんが12日、荒川ではめずらしい体長93センチのハクレンを釣り上げ、話題になっている。

 ハクレンは蓮魚(レンギョ)の一種で、中国原産の外来魚。釣り上げたのは荒川の左岸、扇大橋のたもとにあるゴルフ練習場の駐車場付近。

 飯塚さんは15年ほど同じポイントで釣りに興じているが、これほどの大物は初めてとのこと。釣り上げたときは、周囲の釣り人たちと一緒に大喜びだったという。

 飯塚さんは「コイやハゼをねらっていたんだけど、体が持っていかれそうな手ごたえにビックリした。友人と協力して釣り上げたときは気分そう快でしたよ」と興奮気味に話した。


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(写真:釣り上げたハクレンと飯塚さん)

茨城新聞「ハクレンバーガー試作 行方市漁振協」
2010/06 /30(水) 朝刊 地域 A版 18頁

臭み解消、厄介者から脱皮
魚網を破る〝厄介者〟のハクレンを利用し逆に加工して売り出していこうと、行方市漁業振興協議会(会長・伊藤孝一市長)が新たな特産品開発に取り組んでいる。地元の催しで配った「ハクレンバーガー」(仮称)は評判上々で、東京・日本橋プラザビル南広場で7月1、2の両日開かれる「行方特産品フェア」で提供する予定。関係者は「今後はかまぼこやさつま揚げなども試し、来年にも市場に出したい」と意気込んでいる。
  ハクレンは、中国原産のコイ科の大型外来魚。国内では主に利根川水系に生息する。霞ケ浦周辺で最大級の淡水魚で、体長1メートル、体重15キロにも成長する。主食はプランクトン。
 中国では一般的な食材で日本でも以前は食べられていたが、独特の臭みや小骨の多さから近年は敬遠され、市場の需要が見込めないことから捕獲しても主に飼料となっている。
 北浦で40年漁業を営むきたうら広域漁協の海老沢武美さん(58)によると、ハクレンは「アオコなどを食べるので、いい面もある。だが、暴れると網を破るモンスターになってしまう」。県では漁業環境保全対策としてハクレン回収事業を実施、2006年度から3年間で計170トンを回収した。
 こうした中、市漁振協はこの厄介者の食材活用法を模索し、県水産試験場ひたちなか市)の協力を得て、09年度から本格的に加工品作りに着手した。
 独特の臭みを取り除くよう工夫してミンチ状にした魚肉を揚げ、地元産のレンコン、わさび菜、もち麦入りパンと合わせたハクレンバーガーは6月の「手賀ふれあいの森開園式典」と行方市水産教室などで参加者らに提供され、「においは全く気にならない。すごくおいしい」などと評判だった。
 関係者はハンバーガーだけでなく、さまざまな食材としての普及を目指しており、関野嘉弘市農林水産課長は「市場を開拓して流通経路を見つけ、漁業者の所得向上に少しでもつなげたい」という。ハクレン加工に関する問い合わせは、行方市漁業振興協議会(市農林水産課内)TEL0291(35)2111へ。

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【写真説明】
捕獲したハクレンを処理する海老沢武美さん=北浦?ハクレンの身を採肉機でミンチ状に加工=ひたちなか市平磯町の県水産試験場


個人の意見

 ハクレンを検索したら、興味深い記事を見つけました。

意外だったのは、荒川ってレンギョが珍しいんですね。1m以下でも、新聞に出ちゃうんだ~。