歌劇「魚小(イユグヮー)チヤー(魚釣り)」

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8月28日12時35分配信 琉球新報


 【南城】南城市知念の久手堅区(具志堅惣清区長)に伝わる歌劇「魚小(イユグヮー)チヤー(魚釣り)」が25日、久手堅公民館で開かれたヌーバレー(旧盆であの世から来た無縁仏をあの世に帰す行事)の舞台で六十数年ぶりに披露され、区民の喝采(かっさい)を浴びた。
 久手堅区は2006年に組踊「鏡の割(わり)」を復活させるなど、伝統芸能の掘り起こしに取り組んでいる。「魚小―」もその一つで、具志堅区長(67)が「内容を覚えているお年寄りが元気なうちに引き継ごう」と呼び掛け実現した。
 「魚小―」は、波之上で洗濯をしている美女にひとめぼれした男が釣り人のふりをして、女に近づく恋愛物語。気を引くことができない男は身投げを試みるが女が2度止め、最後は男の気持ちをくみ取り一緒になる。
 終戦直後に演じた新里米子さん(81)らが、歌や振り付けなどを「思い出しながら」指導。新里さんは「歌を歌える人がおらず、途絶えていた。復活して喜んでいる」と笑顔で語った。
 本番では、比嘉勇三郎さん(75)と新垣正子さん(71)が、男と女の掛け合いを熱演、区民の盛大な拍手に包まれた。子どものころに舞台を見たことがあるという比嘉さんは「久手堅にはこういう劇や踊りがたくさんあった。先輩の力を借りて引き継いでいきたい」と抱負を述べ、新垣さんは「女の気持ちを表現するよう工夫した。楽しかった」と話した。(与那覇裕子)



沖縄タイムス
2010年8月27日 09時26分

 【南城】25日夜、市知念の久手堅区で行われたヌーバレーで、戦前から戦後2、3年まで演じられていた歌劇「魚小(イユグヮー)チヤー」が六十数年ぶりに上演された。戦前から舞台で演じていた同区の名嘉山敏子さん(78)が記憶をたどり台本を再現。同じくかつて舞台に立った新里米子さん(81)とともに振り付けや動きなどを指導した。

 同区は、かつて盛んだった伝統芸能を掘り起こすことで区の団結と発展を図ろうと1972年にヌーバレーを復活。2006年には同集落固有の組踊「鏡の割」を51年ぶりに上演している。

 「魚小チヤー」は波之上で釣りをする男と洗濯をする女の恋愛歌劇。

 女にほれた男が声を掛けるがふられ海に身を投じようとする。2回の問答の末、女が“折れて”結ばれるという話。

 今回演じたのは比嘉勇三郎さん(75)と新里マサ子さん(71)。2人のこっけいな動きに、駆け付けた多くの区民は手をたたき笑い歓声を上げた。

 かつて男役で舞台に立った新里米子さんは「男の気持ちを考え、力強く拳を握って踊った」と当時を懐かしみ、「生きている間にもう一度見られ感激。来年はわたしも出ようかね」と笑顔。名嘉山さんは「初演にしては上等。久手堅にはもっと芸能があるので掘り起こしていきたい」と力を込めた。

 約1カ月間けいこに励んだ比嘉さんは「知ってはいたが踊るのは初めて。後輩にも受け継ぎ、毎年上演できるようにしたい」と意欲を話した。

 具志堅惣清区長は「高齢化で素晴らしい文化が消えてしまう。お年寄りが元気なうちに聞き取りを進めさらに復活させていきたい」と語った。


個人の意見

波之上で洗濯をしている美女にひとめぼれした男が釣り人のふりをして、女に近づく恋愛物語。

 今の時代なら、犯罪者として扱われてしまいそうです。

 昔だったら純愛物語だった話が、今では事件になります。

 草食系にならないと、逮捕されます。

 男子よ、草を食え。

>新垣正子さん(71)

 ガッキー主演ですね。