黒の次は青

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2010年8月14日 asahi.com

 黒の次は青……。生態系を壊す外来魚ブラックバスの駆除対策を進めてきた伊豆沼・内沼(栗原市登米市)。バスは減ったが、代わって昨年から関係者を悩ませているのが、同じ外来魚で生態系に悪影響を及ぼすブルーギルの増加だ。県伊豆沼・内沼環境保全財団は、群れで行動するブルーギルの習性を利用し、捕獲する網かごに「おとり」を入れておびき寄せる作戦を6月から始めた。

 財団の藤本泰文研究員によると、ブルーギルは両沼に以前から生息していたとみられるが、昨年から増え始めたという。沼に仕掛けた大型定置網1枚当たりの1日の捕獲数は昨年、100匹を超えた。「従来、まとまって捕獲したことはなかった。もっと増えないうちに抑える必要があります」という。

 1996年以降に急激に増えたブラックバスは、両沼の主な漁獲物だった小魚やエビ類を食い荒らし、激減させる被害を与えた。そこで、卵を産ませて引き揚げる人工産卵床の設置などの対策をしたところ、最近はバスが減り、小魚類が復活する兆しが見え始めている。

 ところが、今度は同じように小魚などを捕食するブルーギルの増加にぶつかった。藤本研究員は「バスはブルーギルも食べる。駆除によるバスの減少が、ブルーギル増加の原因として疑わしいが、今のところ決定的な証拠まではない」という。

 6月からのブルーギル駆除には、縦横約70センチの円筒形の網かごを用いている。魚が入れるが出られない形状の入り口がある。かごの中には「おとり」のブルーギルを泳がせる小さな円筒形の網かごを入れている。

 実験の結果、おとりを使わない方法と比べ、「おとり方式」は約7倍の捕獲効果があったという。この網かごをブルーギルが好む比較的浅い水深の場所に50個置いたところ、早くも順調に捕獲できているという。

 財団の悩みは、ブルーギルに限らない。今後、バスを天敵とする北アメリカ原産のアメリカザリガニも増えそうだという。アメリカザリガニ水草や小魚を捕食するため、同沼の生態系への悪影響が心配される。財団は駆除策を検討するため、両沼に生息するアメリカザリガニを捕獲して生態調査を始めた。(掛園勝二郎)

個人の意見

 この報道は「バスが減って、ギルが増えた」現象の1例だと、話題になりました。

同所は、バス・バスターズを募集していたと記憶しています。