ニジマス禁漁期間ゼロに 犀川の一部区間 長野


産経新聞 9月29日(水)7時56分配信

 ニジマス釣りの禁漁期間を撤廃して、年間を通じて釣りを楽しむことができるようになる県内で初めての取り組みが10月より始まる。長野市大町市、生坂(いくさか)村にまたがる犀川(さいがわ)の一部区間(全長約37キロメートル)で実施され、70センチ級の大型ニジマスが釣れるなど釣り人に人気な場所での解禁に注目が集まっている。

 この取り組みによって、犀川殖産漁協が管轄するエリアで従来は禁漁期間だった10月1日から翌年2月15日まで釣りが可能となる。

 県園芸畜産課によると、自然繁殖の保護を目的に県と漁協の規則により一定期間のニジマス釣りが禁止されてきた。県の規則は昭和45年にはすでに定められていたが、「現在確認できるのはそのあたりまで」と運用開始時期は不明のままだ。

 自然繁殖を目的にニジマスが保護されてきたが、ここ20年ぐらいの間に、関係者の間ではニジマスは本州ではほとんど自然繁殖はしないとの共通認識が広まっていたという。このため、県園芸畜産課は「規則と実態が合っていなかった」と判断して、今年2月に県の規則の改正に踏み切った。

 今後は各漁協の判断に任されるが、イワナやヤマメなどの保護が必要な魚と共生している場所は従来通り禁漁となる。

 天竜川漁協(浜松市)では8年ほど前に禁漁期間を撤廃した先進地域だ。天竜川漁協によると、禁漁期間を撤廃したことによって、冬場に釣りを楽しむことができる場所として若い世代を中心に新たな客層を獲得できたという。

 また、昨年度県全体で約1億円の食害被害をもたらしたカワウの被害を食い止めることが期待される。

 冬場に釣り人が川にいることで、警戒心の強いカワウが川に近寄らなくなる効果があるという。

個人の意見

>自然繁殖を目的にニジマスが保護されてきたが、ここ20年ぐらいの間に、関係者の間ではニジマスは本州ではほとんど自然繁殖はしないとの共通認識が広まっていたという。

 自然の河川を利用した、管理釣り場チックな感じかな。