魚が死なない!? 電気ショッカーボート


毎日新聞 10月3日(日)14時49分配信
 県は、鳥取砂丘近くの多鯰ケ池で電気ショッカーボートを使った外来魚駆除を試験的に行う。県内初の試み。県内各地でブラックバスブルーギルといった生態系に大きな影響を与える外来魚が繁殖しており、県公園自然課の担当者は「最も効率の良い対策。外来魚をなぜ駆除すべきなのかの理解も広めたい」とPR効果にも期待を寄せている。【田中将隆】
 外来魚はどう猛な肉食魚も多く、在来魚を食べて駆逐してしまう危険性が高い。多鯰ケ池では、80年代には確認されていたアカヒレタビラが90年代に入って見られなくなったという。鳥取市の湖山池でも外来魚が確認されており、漁業への影響も懸念されている。
 電気ショッカーボートは、04年に北海道で初めて導入された。電流で魚を一時的に痺(しび)れさせ、浮き上がった魚を網で捕まえる。魚を殺さないので、外来魚だけの駆除が可能。県はこれまで多鯰ケ池で定置網などで数千匹規模の駆除を行ったが、繁殖力の強い外来魚の根絶には至っていない。
 また、駆除した魚を有効活用するため08年から調理法をPRする取り組みを開始。ブラックバスは淡泊な白身で、きちんと下ごしらえをすれば臭みもなくなるという。
 県は「外来魚対策ウイーク」(9~16日)を設定した。鳥取市賀露町西4の県漁協で9日、外来魚問題について滋賀県立琵琶湖博物館学芸員らが講演。多鯰ケ池で10日、電気ショッカーボートの駆除実演を実施する。県砂丘事務所が11日に行う「多鯰ケ池ぐるり1周 学び&食欲の秋ツアー」では、電気ショックで獲った魚をムニエルやフライにして振る舞う。問い合わせは県公園自然課(0857・26・7872)。

10月3日朝刊

個人の意見

>> 電気ショッカーボートは魚を殺さない

 本当ですか~。