落ち着け 飲料水


時事通信 3月23日(水)14時26分配信
 東京都は23日、金町浄水場葛飾区)の水道水から乳児向けの飲用基準の約2倍に当たる放射性ヨウ素131を検出したと発表した。同浄水場の供給先の23区と武蔵野、町田、多摩、稲城三鷹の5市に居住する住民に対し、乳児の水道水摂取を控えるよう要請した。
 都水道局は、同基準について「長期にわたり摂取した場合の健康影響を考慮して設定したもので、代替となる飲用水が確保できない場合は、摂取しても差し支えない」と説明。石原慎太郎知事は「今後も継続して検査結果を公表していくので、水の使い方を冷静に行ってほしい」と呼び掛けた。
 水道局は、福島第1原発の事故との因果関係に関しては、「どう水源に影響したかは分かりかねる」としている。また、厚生労働省も「気象条件が重なったかもしれないが、調べてみないと分からない」と話している。
 食品衛生法に基づき定められた、乳児向け飲用基準の厚労省の暫定規制値は1キログラム当たり100ベクレル。22日午前9時に同浄水場で採取した水道水からは2倍以上の210ベクレルが検出された。23日午前9時採取分では190ベクレル(速報値)だった。乳児以外向けの規制値300ベクレルは下回っている。放射性セシウム137は検出されなかった。また、同水道局の他の浄水場の放射性ヨウ素の値は、22日午前9時時点で朝霞浄水場(埼玉県朝霞市)では検出されず、小作浄水場(東京都羽村市)が32ベクレルだった。

専門家「大人は飲んでも心配ない」 浄水場の放射性濃度
 東京都の金町浄水場から乳児の飲用に適さない濃度の放射性ヨウ素が検出されたことについて、大桃洋一郎・環境科学技術研究所特別顧問(環境放射生態学)は「指標値の倍になっているので、乳幼児に飲ませるのはやめた方がよい。授乳中の母親も避けた方が好ましい。検出されているのがヨウ素だけなら、大人は飲んでも心配することはない」と話している。

“雨に溶け込み集まったか”
3月23日 16時53分
東京都葛飾区にある浄水場の水から、乳児の摂取限度の指標を上回る放射性ヨウ素が検出されたことについて、環境中の放射能に詳しい、学習院大学理学部の村松康行教授は、「落下してきた放射性物質が直接、浄水場の水に入ったのではなく、大気中を浮遊していたものが、きのうの雨に溶け込んで集まり、高い値が出たと考えられる。風呂や洗濯など、口に直接入らないものは水道水を使ってかまわないし、代わりの飲み水が手に入らない場合、一時的に使う分には問題ない。今後も高い値が続くのか、地域的に広がりが生じるのか、監視を強める必要がある」と話しています。


ロイター 3月23日(水)18時34分配信
 [東京 23日 ロイター] 枝野幸男官房長官は23日午後の会見で、放射性物質による被ばくに関する試算を行うSPEEDI(スピーディ)というシステムで計算した結果、福島第1原子力発電所の事故発生から毎日1日中屋外にいたと仮定した場合の甲状腺の被ばく線量が100ミリシーベルト以上となり得るケースが、同原発から30キロメートル圏外にもあることを明らかにした。


 ただ現在のところ、直ちに避難や屋内退避が必要とは分析していないという。

 枝野長官はこの被ばく線量は人体に影響が出る可能性があるとした。「今後の放射線量のモニタリングや制度の高いシュミレーションを行いながら、人体に影響が出る可能性のあるこの被ばく線量に達することのないよう、今後の対応をしっかり注視していきたい」とした。その上で「念のため、発電所の風下ではできるだけ窓を閉めて屋内にとどまることを勧める」と述べた。

 東京都葛飾区の金町浄水場で、乳児の場合の基準値を超える1キログラム当たり210ベクレルの放射性ヨウ素を検出したことについて、乳児の基準値自体はたまたま数回、こうした数値の水道水を摂取しても健康に被害はないとしながらも、「残念ながらしばらくこうした状況が続くと想定している」とした。対応策については、現在協議中だとした。

 東京電力福島第1原発の状況については、各原子炉設備や使用済核燃料プールを冷却し続けて事態の安定を図ることと、放射性物質の漏れを抑えることが必要だとの考えを示した。ただこれらがいつごろどうなっていくのか、予断を持って言える状況ではないとした。

 (ロイターニュース 中川泉;編集 石田仁志)


産経新聞 3月23日(水)21時37分配信
 東京都の金町浄水場葛飾区)で、水道水から乳児の基準値を超える放射性ヨウ素が検出された問題で、都は24日から金町浄水場の給水範囲となる東京23区、武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市三鷹市で乳児(約8万人)のいる家庭に限り、550ml入りのペットボトル計24万本(1人あたり3本)を配布することを決めた。

 同日夜、記者会見した都福祉保健局の桜山豊夫技監は「長期にわたらなければ健康への影響はないが、念のため乳児の飲料は控えていただきたい。ペットボトルの確保に困難な家庭もあるので、緊急の対応を取り決めた」と話した。

 検出されたのは、水道水1キログラムあたり210ベクレルで、1歳未満の乳児の暫定基準値(100ベクレル)超えていた。都は関係区市の乳児が飲むのを控えるよう要請していた。


産経新聞 3月24日(木)12時44分配信

 千葉県水道局は24日、松戸市に水道を供給している栗山浄水場などで、1歳未満の乳児の摂取制限の暫定基準を上回る放射性物質を検出したと発表した。

 放射性物質が検出されたのは、松戸市の「ちば野菊の里浄水場」と「栗山浄水場」。それぞれ1キロあたり「野菊の里浄水場」で220ベクレル、「栗山浄水場」で180ベクレルが検出された。

首都圏では、東京都葛飾区の金町浄水場、埼玉県川口市の新郷浄水場からも乳児の摂取基準を超える放射性物質が検出されている。


時事通信 3月24日(木)11時25分配信
 「黄色いものがたまっている」「放射性物質が降ったのでは」。気象庁の天気相談所に24日午前、関東地方周辺から、こうした問い合わせが1時間に100件を超えるほど相次いだ。
 同庁などによると、関東地方は23日に多くのスギ花粉が舞い、同日夕から24日未明にかけて降った雨に混ざって降下。地面に黄色い塊を作ったとみられる。
 天気相談所に、こういった内容の問い合わせが殺到するのは初めてといい、同庁は「スギ花粉なので安心してほしい」と呼び掛けている。

個人の意見

> 東京都葛飾区の金町浄水場で、乳児の場合の基準値を超える1キログラム当たり210ベクレルの放射性ヨウ素を検出

 先ほど流れた、市の非常放送はこれか・・・。

かしわの水道
>[ H23.03.23 ] 15:10
 東京都水道局において金町浄水場の水道水から210ベクレル/リットルの放射性ヨウ素が検出され,乳児への飲用を控えるよう発表がありました。
 このため,同じ江戸川から取水している柏市の水道水につきましては測定結果は出ていませんが,安全のため乳児への飲用は控えてくださるようお願いします。
 なお,基準値は,長期にわたり摂取した場合の健康影響を考慮して設定されたものであり,代替となる飲用水が確保できない場合には,摂取しても差し支えありません。


 成人だけの家庭でも、水を買い貯めし始めましたよ。

 今は、自販機の前に張り付いて連続買いしている人を見ながら、水道水で沸かしたお茶を飲んでいます。
 当然ですが、その水で米をとぎ、晩のおかずも作りました。
 自分は着色料や保存料が大量添加されたオヤツで育ちましたから、きっとそちらの方が深刻でしょう。

 流域には酒蔵もたくさんあるし、農業用水にしているし、世界的に有名な清涼飲料水メーカーだってありますね。避けることはできず、普通に生活していて飲むことになるのではないでしょうか。

 こんな報道を聞いていい気はしませんが、自分は強がりで乗り切ろうと思います。