脚立釣り:木更津で40年ぶり復活

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毎日新聞 9月7日(水)10時51分配信
 江戸時代後期から東京湾の干潟で親しまれ、高度経済成長期に姿を消していた「脚立釣り」が10日、木更津市で40年ぶりに復活することになった。
 脚立釣りは、釣り師が高さ約3メートルの木製の脚立に座り、アオギスを釣る方法。アオギスは警戒心が強く、船で近付いても逃げてしまうため、沖で静かに獲物を待つ手法として東京湾沿岸で広く親しまれた。1723年に書かれた日本最古の釣り専門書「何羨録(かせんろく)」にも記載された伝統的な釣りだったが、干潟の埋め立てが進みアオギスがいなくなるにつれ、徐々に衰退し、昭和40年代の木更津市沖を最後に、消滅したとされていた。
 こうしたなかで、地元の漁師らでつくる「木更津金田の浜活性化協議会」が、脚立釣りを新たな観光資源にしようと復活を計画。袖ケ浦市の釣り船店「長浦こなや丸」が保管していた脚立の現物を参考に、地元の大工が5脚を復元した。
 同会は10日に、木更津市瓜倉の金田見立海岸潮干狩り場で脚立釣りのお披露目を実施する。午前8時~11時、午後1時~4時の2回に分け、地元有志数人が実際に釣りを試みる予定。屋形船で脚立釣りを見学できるクルーズも企画し、こちらは先着100人の参加を募集している。
 同会の担当者は「アオギスは取れないかもしれないが、シロギス、ハゼ、メゴチ、カレイは釣れるはず。新たな取り組みとして、木更津の漁業の再高揚を狙いたい」と話している。
 クルーズの参加費は500円で、当日の申し込みも可能。問い合わせは同会事務局(電話090・8700・5022)。【黒川晋史】

9月7日朝刊

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 アオギス、どんな魚だったのだろうか。