食物連鎖を数値化

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読売新聞 1月9日(月)16時26分配信

 動植物の「食べる・食べられる」という食物連鎖の関係を、数字で分かりやすく分類する新手法を、海洋研究開発機構が開発した。

 複雑な生態系を理解する一助になりそうだ。

 食物連鎖は、光合成でエネルギーを得る植物を底辺に、肉食動物を上位にしたピラミッドで表される。しかし、海藻、貝、魚と様々な動植物を食べるカニは、どこに位置づけられるのか、詳しくはわからなかった。同機構の力石嘉人主任研究員らは、食物連鎖の上位にいくほど、細胞内の2種類のアミノ酸に含まれる窒素のうち、窒素15というタイプが一定の割合で増える点に着目。植物を1として生物を原則1~5にランク付けする手法を開発した。

 その結果、イワガニは小魚と動物プランクトンの中間の2・5、小魚と動物プランクトンの両方を食べるスルメイカは3・6と判明。陸上生物でもブロッコリーが1、青虫が2、アシナガバチが3と判別できた。人間の場合、食生活にもよるが、2前半~3後半に該当するという。将来は、放射性物質や重金属が食物連鎖を通じて人体にどれほど取り込まれるかの推計などにも使えると期待される。

最終更新:1月9日(月)16時26分

読売新聞

個人の意見

>人間の場合、食生活にもよるが、2前半~3後半に該当する

 食文化によっては、数値が高くなりそうですね。