10万匹以上のイナの大群が遡上




みんなの経済新聞ネットワーク 4月4日(水)18時6分配信


 伊勢市内を流れる勢田川にボラの子ども「イナ」が大量に湧き、いつもはきれいな川面がヘドロで汚れたように黒くなり、気持ち悪いうねりをみせグロテスクな「黒(グロ)い川」なっている。(伊勢志摩経済新聞)
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 近くに住む人たちは「今までこんなに大量に湧くことはなかった」「毎年イナの遡上(そじょう)はあるが、川が黒くなるまでの大群は初めて」といつもと違う川の様子を説明する。川の前でウナギ店を営む店主は「(ウナギの幼魚シラスの高騰で)これがシラスだったらな~」と切実に本音をつぶやく。

 「黒い川」は、同市岡本の世義寺橋から錦水橋辺りの約500メートルに及び、うねりを伴いながら異様な雰囲気を漂わせている。生きた魚を餌にするサギや鵜(ウ)などの野鳥たちは足元を泳ぐイナを次から次に丸飲みし、労せずして食事にありついている。近隣の男性は「入れ食い」の「釣り堀」と化した川に竿(さお)を垂れ楽しんでいた。カメラマンはサギが獲物を捕らえる瞬間を狙っていた。

 同地点から上流に事務所を持つ三重県伊勢農林水産商工環境事務所・環境室環境課の西智広さんは「3月上旬ごろから湧き出し、今年は多いな?」と思っていたという。伊勢市在住・環境省自然公園指導員を務める北井誠也さんは「10万匹以上いるのでは?」とその量に驚いた様子。「せっかくの自然現象。魚たちが泳ぐ様子を橋の上からでも簡単に観察できるから、この機会に突如やってきた自然現象を直接目で見て感じてもらえれば」と話す。
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個人の意見

 イナで思い出してしまうのは、90年代末頃に味わった新利根川の柴崎水門より下流域の“入れ食い地獄”。両グルのドボンなのに、毎回、寝ウキの落ち込みで両バリにヒット。玉網もお手ふきもトンでもない臭いになって、ボラじゃなくてヘラを釣りに来たのにと泣きが入ったなァ。