停電爆弾
10/10(火) 16:48配信
ニューズウィーク日本版
送電施設に炭素繊維をばら撒いてショートさせる新型兵器
核攻撃能力を強化する北朝鮮に対抗するため、韓国軍も新たな兵器の実装配備を進めている。
取材に応じた韓国軍関係者は、「いつでもブラックアウト爆弾を製造できる段階に入った」と語っている。
NATOのジェイミー・シェイ報道官(当時)は、このブラックアウト爆弾が敵に与えるのは主に心理的なダメージで、停電を引き起こすことで文字通り「無力化」されたと敵に感じさせることができる、と話していた。「我々は必要に応じ、その気になればいつでも停電を起こせる」と、シェイは当時、英BBCニュースの取材に語っている。
韓国は、北朝鮮によるミサイル発射の兆候を事前に察知して、北の核・ミサイル施設に先制攻撃を仕掛ける新たな防衛システム「キルチェーン」を構築中で、この中で使用する兵器の一つにブラックアウト爆弾を追加しようとしている。
韓国軍が準備を進める防衛システムには3段階あり、(1)「キルチェーン」のほかにも、(2)北朝鮮による核・ミサイル発射を探知し迎撃する「韓国型ミサイル防衛」(KAMD)、(3)実際に攻撃された場合に特殊部隊の投入などで北朝鮮指導部に報復する作戦(KMPR)がある。
米研究機関「核脅威イニシアチブ」などの監視団体は、北朝鮮が今年に入ってすでに19回のミサイル発射実験を実施し、そのうち2回は米本土に到達可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)だったと報告。北朝鮮は9月に6回目の、水爆とされる過去最大規模の核実験を実施した。
韓国の軍関係者は、「北朝鮮のいかなる攻撃も防御するため、監視態勢の強化を続けている」と、話している。
(翻訳:河原里香)
ソフィア・ロット・ペルシオ
普段から停電しているような電気事情の国に、そんな攻撃の意味はあるのか・・・。
個人の意見
カーボンロッドに『感電注意』の注意表記があるのも納得。