中国でも毒ギョーザ!回収製品食べて中毒に


8月7日8時2分配信 スポーツ報知

 中国製ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋食品(中国河北省)が中国国内で回収した冷凍ギョーザが流通し、これを食べた中国人が有機リン系殺虫剤「メタミドホス」による中毒症状を訴えていたことが6日までに分かった。中国側はこれまで、中国国内での殺虫剤混入を否定してきたが、中国外務省は同日、「中国国内で6月中旬に中毒事件が起きていた」と認め、中国での混入が確定的な状況となった。また、日本政府が7月の北海道洞爺湖サミット前に中国側から連絡を受けていたものの、公表していなかったことも明らかになった。

 中国製ギョーザ中毒事件の発覚から半年。殺虫剤入りの冷凍ギョーザは日本への輸出品だけでなく、中国国内でも流通したことが判明した。6日、日本の関係筋が明らかにした。

 関係筋によると、中国国内で今年6月、天洋食品がいったん回収した冷凍ギョーザの一部を食べた中国人が、有機リン系殺虫剤によるとみられる中毒症状を訴えた。その後の調査でメタミドホスが検出され、原因と断定されたという。被害を受けた人数や詳しい症状は不明。

 中国外務省は6日、国内での中毒事件を認めた上で、「中国政府は事件を極めて重視している。公安省が全力を挙げて捜査を展開している」と表明。一方、輸出食品の安全管理を担当する中国国家品質監督検査検疫総局の報道課は「日本からの報道で初めて知った。事実関係を確認中だ」と述べ、事件発生の確認を避けた。

 日本側は外交ルートを通じ、中国側に事実関係の確認を要請する方針。首相周辺は「日本国内での混入の可能性は極めて低いと中国政府には伝えた。あとは中国がどう判断するかだ」と述べた。中国側は北京五輪終了後、捜査を本格化させる意向を日本側に示したが、「本格化」の具体的な意味は不明という。

 中国側は経緯について、7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)前に外交ルートを通じて日本政府に連絡したが、政府は公表していなかった。これに対して、事件の被害者からは「なぜ今まで公表されなかったのか」と、日本政府の対応に不満の声も上がっている。

 警察庁は2月、鑑定や実験の結果、メタミドホスは日本で製造されたものではなく、中国の製造段階で混入されたことが確定的との捜査結果を中国公安省に伝えた。公安省は同月、記者会見で中国での混入を否定するなど、日中双方の見解が対立していた。

 ◆中国製ギョーザ中毒事件 昨年12月から今年1月にかけて、中国の天洋食品が製造し、日本たばこ産業(JT)子会社のジェイティフーズ日本生活協同組合連合会が販売した、冷凍ギョーザを食べた千葉、兵庫両県の3家族計10人が有機リン系中毒になった。原因となった商品からアブラムシなどの駆除に使われ、日本で使用が禁止されている有機リン系の殺虫剤メタミドホスが検出された。濃度は最大で残留農薬基準の10万3000倍に上り、故意に混入された可能性が高いとみられている。


8月6日22時16分配信 産経新聞

 【北京=矢板明夫】中国政府は7月初め、天洋食品が生産したギョーザが中国国内でも中毒事件を起こしたことを日本側に伝えた。「メタミドホスの混入は中国国内で行われ、ギョーザ中毒事件の責任は中国側にある」と認めたに等しい。今年1月の事件発覚以後、「自分たちは悪くない」とのかたくなな姿勢を崩さなかった中国当局がなぜ、突然、態度を軟化させたのか。五輪開催を前にして日本世論の対中不信を和らげたいとの思惑があったようだ。
 2月に行われた中国公安省の会見で、中国側はギョーザ中毒事件の責任を完全に否定した。これは、国際社会の不安をかき立てることで、北京五輪への影響が出ることを避けるためとみられる。また、中国当局内部には、一定の期間が経過すれば、日本社会の関心が薄れ、「いずれは風化する」との見方もあったと証言する中国筋もいる。
 しかし、中国側のこうした対応が裏目に出る。3月にチベット騒乱が起き、国際社会が中国への批判を強め、五輪開会式をボイコットする動きも出てきた。5月初め、日本重視路線を全面的に打ち出し、外交の突破口を見つけたい胡錦濤国家主席が訪日したが、その際、日本社会のギョーザ事件への関心の高さを知らされる。
 胡主席はこれまでの日本の経済援助に謝意を表明し、パンダの貸与を決めるなど“微笑外交”を繰り広げたが、日本社会の反応は中国側が思うほど芳しくなかった。中国製食品のイメージもなかなか回復せず、売り上げは落ち込んだままだ。


個人の意見

 報道から1日経過しました。
事件発覚当初、過熱報道って言われていたので、冷静に様子を観ていました。

こんな些細な当方のブログにも、約半年前、2008/2/18(月) 午後 3:25に「この事件はもう既に原因が明確され、被害者がいるのは事実ですが、その責任は日本側でしょう」というコメントがありましたが、
さて、どうでしょうか。

 見つめ直すためにも、過去の記事も改めて読んでみましょう。
「イザ! ニュース配信サービス」の記事ですが、下記参照。
毒ギョーザ「すべて日本のせい」 中国、幕引き図る
02/21 20:15

■「賠償として中国製ギョーザ全部買え」との声も

 毒ギョーザ事件をめぐり、中国国内で「事件は解決済み」との世論が台頭している。徳島県のケースで農薬は日本で付着したと判明したことで、中国メディアが一斉に≪ギョーザ事件と中国は無関係≫と報じたため、「事件はすべて日本のせい」との風評が生じた。「日本に謝罪と賠償を求めるべき!」との声まで登場する始末で、早急に幕引きしたい中国当局の本音が透けて見える。

 毒ギョーザ事件は広がりを見せており、みやぎ生協が回収した「CO・OP手作り餃子」の袋から、高濃度の「ジクロルボス」とともに、微量の強毒性農薬「パラチオン」も検出された。「中国犯人説」が強まっているが、現地ではどこ吹く風のようだ。

 ≪日本の徳島県がギョーザ中毒事件と中国は無関係と宣言≫。製造元の「天洋食品」がある河北省の地元紙などが16日にこんな見出しの記事を一斉に報じた。

 ≪徳島県知事は県内で発生した「ジクロルボスギョーザ」が一連の「中国ギョーザ事件」と関係ないと確定し、店内で不正使用された殺虫剤が原因と宣言した≫(「環球時報」)。

 国営通信「新華社」の配信を受け、これまであまり報じることのなかったテレビメディアまで大々的に報道。多くの人々には事件の詳細が知らされぬまま、「事件と中国は無関係」といきなり告げられた形だ。

 中国のネットもさっそく炎上した。≪言わんこっちゃない≫≪工場側は日本に損害賠償を求めるべき≫≪日本の大臣が謝罪しろ≫≪日本は賠償として今年の中国製ギョーザを全部買うべき≫

 目立ったのが≪国内の圧力をものともせず、真実を話すなんて感服した≫と、誤解の揚げ句に徳島知事を称賛する声だ。

 ≪知事の客観公正な精神は称えられるべき≫≪中日双方こうあらねば≫と反日意見のはざまで妙な持ち上げられ方もした。

 中国当局にも当初から「日本混入説」を望むかのような言動があった。

 中国の捜査状況に詳しい関係者によると、検疫当局は早々に「日本で混入したのだろう」との見方を示し、発覚から24時間以内に「問題は見つからなかった」と仮の安全宣言をしてしまった。

 懸命な捜査をPRする裏でこの態度は変わらず、中国当局と会談した日本の調査団は「露骨な言い方はしなかったが、日本で入れられたとほのめかす言い方を何度かされた」と明かした。

 極めつけは当局と工場が相次いで開いた記者会見。国家品質監督検査検疫総局は13日の会見で、工場内の混入の可能性を否定した上で「工場は対日輸出で発展、従業員も共同体であり日本に非常に好感を持っている」と擁護論を展開。中国系メディアも援護し、徳島のケースを尋ねて「われわれのギョーザと関係ない」との言葉を引きだしたり、「日本に謝罪や賠償を求めるのか」とわざわざ質問したりした。

 2日後には工場側が内外の報道陣を北京ダックや上海ガニが並ぶ豪華昼食に招待。その後に工場内を見学させ、最後に「われわれが最大の被害者」とぶち上げた。

 当局、メディア、工場が一体となったかのような連係プレー。前出の関係者は「中国では一定期間が過ぎると態勢を縮小し、事実上捜査を打ち切るが、早く幕引きしたい点では、それぞれ利害が一致する」と懸念する。



3月27日0時31分配信 時事通信
 【北京時事】中国国営新華社通信は26日、千葉、兵庫両県で10人の被害者を出した中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、警察が容疑者の男(36)を拘束したと報じた。男はギョーザ製造元・天洋食品(河北省石家荘市)の元アルバイトだという。
 ギョーザ事件は日中間の重要な懸案事項で、事件の発生から2年が経過し、ようやく解決に向けて動きだした。
 同通信によると、男は河北省出身で、天洋食品の待遇などに不満を持ち、ギョーザに毒を混入したとみられ、当局は注射器を押収した。

個人の意見
 これが、結末なのか? 

追伸:

ギョーザ事件被告に無期懲役=「計画的で多数に被害」―日本の世論、配慮か・中国(時事通信) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140120-00000040-jij-cn