「魚が食べられる」ゴルフボール

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2月7日12時24分配信 CNN.co.jp
ロンドン(CNN) 水中などに放置されたゴルフボールによる環境汚染が指摘されるなか、スペインの企業が魚のえさを材料にしたボールを開発した。「環境を損なわない上に、ゴルフを楽しみながら自然への贈り物もできる」という自信作だ。

「エコバイオ・ボール」は、ゴルフボール製造会社のアルブス・ゴルフが開発した。同社のアルベルト・ブスカート最高経営責任者(CEO)がCNNとのインタビューで語ったところによると、再生可能なポリマー樹脂の層の中にえさを詰めた構造。外側の層は、水中で48時間後には完全に分解される。

「数年前、クルーズ客船に乗っている時に、船上でもゴルフを楽しみたいと考えたのがきっかけ」と、同氏は振り返る。客船には、ゴルフ愛好者のために映像を使ったシミュレーターや、ネットで囲った練習場も設けられている。だが同氏は、「なんとか本物のゴルフができないか」と考えた。

海に向かってボールを打つわけにはいかない。ボールから放出される有害物質は水質や土壌に悪影響を与え、環境破壊につながることが分かっている。同氏は、環境への負担が小さい生分解性のゴルフボールを開発しているスペイン国内の研究機関にアイデアを持ち込み、1年間余り共同研究を重ねた。

エコバイオ・ボールは使い捨てを前提としているため、価格は通常のボールよりかなり安く設定する予定。「環境問題に関心を持つゴルファーらの間で人気を呼ぶはず」と、同氏は自信を示す。

ただ一方で、ゴルフボールとしての性能を疑問視する声もある。エコバイオ・ボールは重さ50・5グラムと、通常よりやや軽く、飛距離が伸びにくいとされる。スポーツ誌「トゥデーズ・ゴルファー」でゴルフ用品分野の記事を編集するデービッド・コナー氏はCNNとのインタビューで、「環境への配慮をうたうタイプのボールは、まだ性能面でかなり劣っている。ゴルファーに選ばれるためには改善の余地が大きい」と話している。

個人の意見

 ゴルフボールだけでなく、そのノウハウを別なことにも利用できると、物事を前向きに考えたいですね。