藻が発生するのを防ぐ、繊維製品を開発


2月6日11時0分配信 毎日新聞
 ◇来春商品化、養殖などにも活用へ
 県産業技術研究所三河繊維技術センター(蒲郡市)は、ロープ製造会社のティビーアール(豊川市)、化学メーカーの出光テクノファイン(東京都)と共同で、観賞魚の水槽に藻が発生するのを防ぐ繊維製品を開発した。来春にはティビーアールで商品化し、養殖など水産関係への活用も進める。
 カビや菌類、藻類計372種に対する抗菌効果がある抗菌剤を出光テクノファインが開発した。この抗菌剤を、三河繊維技術センターの紡糸技術を応用して繊維の表面に練り込んだ。ティビーアールが、繊維をモール状に加工して製品化した。市販されている水槽の循環ろ過装置の中に入れ、水が通るようにする。
 これまでは、薬剤を用いて藻の繁殖を抑える方法が主流だったが、飼育する生物への悪影響や効果の持続性が課題だった。新たに開発された繊維は水に溶けない抗菌剤を使い、水中の藻をこの繊維に接触させることで増殖を抑えることに成功した。
 実験結果では、この製品を45日間使った場合、使わなかった時に比べ、藻の付着が6分の1に抑制できた。【丸林康樹】

個人の意見

 この繊維を入れておけば、夏場も水の透明度が上がりそうですね。