水難事故を減らそう


8月12日11時32分配信 毎日新聞
 ◇注意ポイントなど解説
 毎年後を絶たない水難事故を少しでも減らそうと、川のエキスパートらが集まるNPO法人・広域防災水難救助捜索支援機構中部広域基幹支部岐阜市)が、DVD「映像で知る、川の危険」を作った。県警によると、7月1日以降の水難事故による死者は11人で、前年同期を5人上回っている。北川健司同支部長は「DVDを見ていただき、私たちの知識が防災にも生かせれば」と話している。
 同支部は昨年、川や山のガイドを務め、川をよく知るベテランたちの川の知識や水難救助技術を基に、特定の川の危険個所を知らせるDVDを作成した。今年は、どの川にも共通する注意すべきポイントや危険個所をまとめ、解説用の補助資料を新たに付けた。
 川に入る前に注意すべきことは、上流の雨。遊ぶ場所が晴れていても、上流で雨が降っている場合は一気に増水する可能性があるからだ。とりわけ山間部などでは、空が曇ってきたら、すぐに川から上がることを心がけてほしいという。
 川の中での注意個所は、大きな岩。大きさや形状により、複雑な流れを生み出す危険性がある。流れの当たる大きな岩には近づかないことが大切だ。
 また、川は川底の形状により流れは一定ではない。一見穏やかに見える川でも急に川底に引っ張られる可能性があるという。同支部は、水辺の活動では、ライフジャケットの着用を呼びかけている。
 DVDは無料。問い合わせは同支部(058・248・4711)。
   ◇  ◇
 県警地域課によると、水難事故は、気温が上昇し、バーベキューや川遊びする人が増える6~8月が最も多い。今年7月1日以降の水難事故は22件(24人)で、そのうち最多は水泳中の事故の8件で、水遊び中5件、魚釣り4件が続く。【石山絵歩】

8月12日朝刊



8月12日7時56分配信 産経新聞
 11日午前10時5分ごろ、土浦市木田余の境川で、釣りをしていた同市菅谷町、無職、宮島次男さん(71)が川に転落。付近で釣りをしていた男性の通報で駆けつけた消防隊によって約50分後に救出され、病院に搬送されたが同日夜、死亡が確認された。現場はポンプ場付近で数人が釣りをしていた。(土浦署調べ)


8月11日7時56分配信 産経新聞
 夏休みに入り県内の海岸では、水難事故が増える一方、置引きや車上狙いの被害が多発している。県は10日、水難事故多発警報を発令したほか、県警は海辺での貴重品などの管理に警戒を呼び掛けている。楽しい夏休みを過ごすためには身の回りへの注意が一層、必要だ。

 県消防保安課の調べによると、9日までの今年の水難事故は計43件(前年同期比10件増)で、死者19人(同9人増)、負傷者12人(同3人増)と軒並み増加している。特に多いのは、釣りと海洋レジャー(ダイビングやサーフィンなど)の最中で、それぞれ17件、10件となっている。

 同課は「今年は昨年に比べて晴天が多く、行楽客も多いためではないか」と分析。下田市須崎の爪木崎海岸で8日、岩場で遊んでいた男児(5)が水死したほか、伊東市赤沢の赤沢漁港でダイビングをしていた男性(44)が意識不明の重体となっている。

 一方、海岸では、置引や車上狙いといった犯罪が起きやすい。東伊豆町から河津町下田市南伊豆町と、伊豆半島の行楽地を多く抱える下田署は観光客に注意を呼び掛けようと、「防犯うちわ」を作成し、海岸で配布した。同署は「暑いからといって窓を開けたまま、車を離れる人や、手荷物を置いてどこかへ行く人が目立つ。盗んでくださいといっているようなもの」という。

 さらに、道路も要注意だ。県警交通企画課の渋滞予測では、行楽客の増加で、7~15日の間、伊豆半島の国道を中心に5キロ前後の渋滞が続く見通しだ。交通量の増加や、運転に不慣れなドライバーが増え、思わぬ事故を引き起こす可能性もある。

 9日には、東伊豆町白田の国道135号で、千葉県の大学生3人の乗用車と地元の夫婦の軽乗用車が衝突し、1人が死亡、4人が重軽傷を負う事故が起きている。

個人の意見

土浦市木田余の境川

境川(全長4・5km)は、大型こそ釣れませんが型が見られるヘラブナ釣り場として重宝していたポイントです。ガーデニングのアーチを利用した屋根付きの釣り台も点々とあり、常連も多いイメージです。