2010 G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権

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天笠充選手 優勝


日刊スポーツ

 激戦を制し天笠充選手(39=三川フィッシュパーク)が悲願のG杯を獲得。「第32回G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権」(主催・(株)がまかつ)が16、17日に茨城・笠間市の「友部湯崎湖」で予選を勝ち抜いた48選手(シードを含む)が参加し総重量を競った。17日午後1時からの決勝戦は6選手で戦い、天笠選手が得意のメーターの釣りで14・4キロを釣りあげ、2位の石井昇一選手(34=富里の堰)を200グラムで抑えて涙の初優勝。3位には14・0キロの板平寛光選手(37=鬼怒川大自然)が入った。【近江康輔】

 友部湯崎湖は人工池で水深は平均4メートル。35センチ級の新ベラが6日に2トン放流済みだが、例年よりも水温が約3度高く魚が上調子になりタナの選択が難しい狀況。

 1回戦は48選手が8組に分かれ初日は午後零時半、2日目は午前6時から2号桟橋でいずれも3時間戦った。早朝の気温が15度、水温は20・5度。チョウチンや浅ダナの選手が大半で27・4キロの松下修平選手(37=水藻フィッシングセンター)ら24選手が準決勝へ。

 同10時からの準決勝は4人1組で行われ、北向きが良く釣れ、天笠選手の12・2キロを頭に6選手が決勝へ。「リズムに乗れなかった」という昨年覇者の元生貴男選手や「魚の動きが読み切れなかった」と上村恭生選手(42=水藻フィッシングセンター)らが敗退した。

 午後1時から同3時半までの決勝は2号桟橋南向きで行われた。両側の2人がメーターの釣り、その間にチョウチン釣りの選手が並び全員が8尺のサオを使ったバラケとウドンのセット釣りで激戦を繰り広げた。

 開始早々から西端の天笠選手が好調にサオを絞るが30分ほどで失速。その間に東端の石井選手が「軟らかい小さなバラケをタナで開かせ、その瞬間にウドンを食わせた」という釣りで27センチ級を次々掛け同2時過ぎにフラシ交換。天笠選手も「開きの少ないしっとり軟らかいバラケをタナに入れ、ヒット率の高いアタリだけ待つ」という冷静な攻めで25~30センチを確実に食わせ、後半に入ってすぐにフラシを替えて追い上げる。

 型を狙うチョウチン釣りの選手も35センチ前後を順調に食わせ板平選手が2人に迫る接戦の展開。だが同2時半過ぎからは良型の食いアタリに絞る天笠選手とスレ覚悟でリズム良くアタリを積極的に拾う石井選手の戦いとなり27匹同数で終了。天笠選手が僅かに型で上回り念願のG杯を獲得した。

 [2010年10月22日8時42分 紙面から]