面白い見出し「琵琶湖外来魚 半年で昨年1年上回る 滋賀」


産経新聞 10月21日(木)7時56分配信
 琵琶湖で、ブラックバスブルーギルなど外来魚の回収量が今年度の上半期(4~9月)、これまで最高だった昨年度同期の12・5トンを大きく上回り、17・1トンを記録したことが、県のまとめでわかった。半年間だけで、1年間の量として過去最高だった昨年度の回収量(18・2トン)に迫っている。県が湖の生態系保全のために始め8年目。これまでの取り組みが成果をあげているといえそうだ。

 琵琶湖では、近年、北米原産のブラックバスブルーギルなど外来魚が大量に繁殖。湖の生態系を保つため、県は平成15年、釣り客らを対象に、釣った外来魚の再放流を禁止する条例を施行。合わせて各地の湖岸近くに回収ボックスや、湖の中などにいけすを設置し、回収を呼びかけてきた。回収ボックスは64カ所、いけすは30カ所で、回収されているのはほとんどがブラックバスブルーギル

 この結果、回収量は年々増加。15年度は9・6トンだったが、18年度13・9トン、19年度15・1トン、20年度17・4トンと上昇し、昨年度は18・2トンまで伸びていた。今年度の上半期は、昨年度同期より5トン近く増え、これまでの増え方を大きく上回っている。今年度1年間では、過去最高を記録することはほぼ間違いないとみられている。

 県は回収量の増加の要因として釣り客の増加をあげる。「団塊の世代」が定年退職を迎え、釣り人口拡大の背景になっているという。また、湖内にあるいけすの浮きをブルーシートで覆ったり、回収ボックスを釣り客が多いポイントに移動するなどの工夫も一役買っているとみている。

 県琵琶湖再生課の担当者は「生態系回復のため、今後も多くの人に協力してもらいたい」としている。


個人の意見

>琵琶湖外来魚 半年で昨年1年上回る

この見出し、あたかも外来魚が増え続けているかのような印象でしょ。

>琵琶湖で、ブラックバスブルーギルなど外来魚の回収量が今年度の上半期(4~9月)、これまで最高だった昨年度同期の12・5トンを大きく上回り、17・1トンを記録したことが、県のまとめでわかった

 なんと、誤解を生じる見出しでしょうか(笑)。
これ、ご覧の通り、外来魚の漁獲が増えたという報道なのです。


>県は回収量の増加の要因として釣り客の増加をあげる。

 でも、対象魚を駆除しているんじゃ、釣りを目的とした観光客もいなくなりますね。

 あと、こんな記事もあります



京都新聞 10月19日(火)22時49分配信
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 滋賀県は19日、豪州産の肉食魚「マーレーコッド」を琵琶湖で初めて確認したと発表した。琵琶湖で見つかった外来魚は36種類目で、無断放流されたとみて調査している。
 14日早朝に長浜市西浅井町沖で漁業者が刺網に1匹かかっているのを見つけ、県水産試験場に連絡した。全長26・2センチ、体重235・7グラムで、1、2年魚とみられる。
 マーレーコッドは、魚類や甲殻類、カエル、小鳥などを捕食する大型淡水魚で、成魚は全長1・8メートルになり、豪州では釣りの対象として人気があるという。外来生物法に基づく規制の対象外だが、県が規則で無許可放流を禁止し、罰則を設けている。


産経新聞 10月21日(木)7時56分配信
 滋賀県長浜市西浅井町沖の琵琶湖で、オーストラリア原産の肉食魚「マーレーコッド」1匹を新たに確認したと発表した。琵琶湖で見つかった外来魚は36種類目。県は観賞用の個体が捨てられたとみており、琵琶湖に定着しているか調査している。

 琵琶湖では、平成6年に外来魚を3種類確認したが、その後年々増加。近年は1年に1種類のペースで新たに確認している。

 今回確認されたのは全長26・2センチ、体重235・7グラムのオスの幼魚。14日早朝、長浜市西浅井町沖で漁業関係者が網にかかった1匹を見つけたという。

 マーレーコッドは日本で観賞用として流通。成魚は最大で全長1・8メートルになり、魚類や甲殻類、カエルなどを食べる。