釣り業界にも、HOOTERS
彼女たちの魅力におそらくジャンル、客層、場所次第では、下ネタの応酬でセクハラ・プチパニックですよ。
nikkei TRENDYnet 10月26日(火)11時23分配信
美女たちがサービスするカジュアルレストラン、こんな飲食店が10月25日、東京・赤坂にオープンした。
その名も「HOOTERS(フーターズ)」。世界で450店舗以上を展開する米国のチェーン店が、満を持して日本に上陸したのだ。すでに昨日のオープン当日には、開店前に100人以上の行列ができるほどの人気ぶり。日本にもフーターズの隠れファンが相当数いるとみられており、今後ヒットしそうな勢いだ。
セクシー美女というより「運動部のお姉さん」だ
フーターズは一般には「お色気レストラン」として知られている。同店では、チアリーダー姿のウエートレス「フーターズガール」が給仕してくれる。当然、チアリーダーの服装なので、露出度は通常のウエートレスよりも高い。そう聞いて、ドキッとしない男性はいないだろう。
ただし、日本の運営会社は「フーターズはお色気レストランではない」と強調する。米国では女性や年配層も利用しているほか、家族連れが子供の誕生日会を催すこともあるという。セクシーさとは別のところで、人気を博しているのだ。
同店では、フーターズガールが過度に色気を出さないよう、下着は見せないようにするなど服装を細かく規制している。また米国の店ではフーターズガールが客の隣に座って注文を取るが、日本では風営法の絡みでこのサービスはできず、また彼女たちがあまり前屈みになることもないらしい。
個人的な印象でも、日本のフーターズガールに接した際に、セクシーさはあまり感じなかった。目のやり場に困る場面も(少しはあったが)あまりない。何というか、「運動部の元気なお姉さんがサービスしてくれる」という感じだ。
積極的に話しかけてくれる“ホスピタリティ”こそが売り
まず、始まりからして違う。客が入店すると、大勢のフーターズガールが歓声で出迎えてくれる。テーブルに付くと「Ariaです、よろしくお願いします」とフーターズガールが挨拶し、紙ナプキンを手渡す。見ればナプキンには「Aria Thank you」と書かれている。客は自分の名前も教えることで、フーターズガールと客とが名前を呼び合って会話するようになる。
その後もフーターズガールは料理を運ぶだけでなく「会社はどうでしたか」「職場はどちらにありますか」「店のフーターズガールは、世界各国の人が集まっている」など、彼女たちから積極的に話しかけてくれる。客のほうも、なんとはなしに彼女たちと話をしてしまう。
彼女たちはほかにも、客にジョークを言ったり簡単なミニゲームをしたり、クイズを出したりするという。テーブルの客と一緒に盛り上がったり、誕生日の客には特別な歌をうたうセレブレーションも行う。こうした「フーターズガールが客と積極的に話をして元気づけるホスピタリティこそが、ハードロックカフェなどとは異なる、同店の目玉だ」(日本の店舗を運営するエッチジェー社長の田辺満男氏)。
確かにフーターズガールとの会話は、客のほうが酔いが回っているせいか、あまり複雑なことを話さなくても面白く、それだけで強力なエンタメになる。日本にはない“常識外れの接客”が、ヒットの原動力になりそうだ。
TOEIC800点以上の女性が6割以上! 料理もレベル高い
ちなみに、日本の店で働くフーターズガールは、「TOEIC800点以上の、英語がペラペラ話せる女性が6割もいる」(田辺氏)。米国に滞在していたときにフーターズガールのファンになった有名大学卒の女性や、大手企業を辞めてフーターズガールに応募したという経歴の女性などが、続々と応募してきたという。
同店で働くフーターズガールに話を聞いたが、「小学生のときに米国に滞在していたが、そのときからフーターズガールに憧れだった。制服が可愛いし、働く姿がカッコよかった」とのこと。どうやらフーターズガールは、米国ではそれ自体が一種のブランドらしい。
特に名物メニューの揚げ鶏肉「チキンウィング」。辛くて酸っぱいソースが絡まった、日本ではなかなか食べられない味つけ。鶏肉自体もジューシーで、後を引くおいしさだ。同店では「クセになる味」と話していたが、その理由もわかる。
フーターズの日本上陸は、低価格競争ばかりで最近元気のない日本の飲食業界に一石を投じる可能性がある。今後も、同店の盛り上がりぶりや、ほかの店に与える影響に注目したい。
(文/荒井 優=日経トレンディ、写真/高山 透、近森千展)
個人の意見
記事を読んで、急速に冷静さを取り戻しました。
さて、草でも食うか。
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