ちば先生「あの線は、もう書けない」って本当だったんだ

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 12月1日より全国の劇場窓口にて発売される映画『あしたのジョー』の前売り券に、原作者のちばてつやが約40年ぶりに描き下ろした「ジョーVS力石」のポストカードをはじめ、山下智久演じる矢吹丈伊勢谷友介演じる力石徹の姿を収めたポストカードを合わせた3枚の「『あしたのジョー』プレミアムポストカードセット」の特典が付くことがわかった。ファン垂涎(すいぜん)もののまさに「プレミアム」な特典の登場だ。

 「あしたのジョー」が連載されていたのは、1968年から1973年。その中盤に位置する「ジョーVS力石」戦を連載終了以来実に約40年ぶり(※注 1)に描いた「ジョーVS力石」のポストカードは、12月より映画館に掲出されるポスターにも使用された山下演じるジョーと伊勢谷演じる力石の激闘シーンを、贅沢(ぜいたく)にもちばてつやがリアルに再現した1枚。連載当時と全く変わらないテイストで仕上げられたこのポストカードで、約40年前に日本中を熱狂させた世紀の一戦が、時を越えてよみがえったと言っても過言ではない。さらに山下演じるジョー、伊勢谷演じる力石のポストカードを加えた計3枚の「『あしたのジョー』プレミアムポストカードセット」は、特殊加工が施された182mm×128mm(B6サイズ)のビックサイズになっており、先着5万人のファンのみが手にすることができる一品だ。(※注1:連載が終了してからは37年ぶりですが力石戦が描かれたのは1970年のため約40年ぶりと記させていただきました)

 『あしたのジョー』は、昭和40年代に社会現象を巻き起こし、戦後最大のヒット作に数えられる同名ボクシング漫画を、映画『ピンポン』でスポーツ漫画と CG の融合を評価された曽利文彦監督が映画化した一作。先日、宇多田ヒカルの新曲が主題歌に決定したことも発表された本作は、強力なセコンドも得て、パワーアップしたこと確実! 公開までまだ2か月以上あるが、その完成が待ち遠しくなってきた。

映画『あしたのジョー』は2011年2月11日より全国公開
映画『あしたのジョー』プレミアムポストカード付き特別前売り券(税込み:1,300円)は12月1日発売


個人の意見

 ちば先生は、何かのインタビューで、もうジョーのようなキャラクターは描けないと言っていたのを記憶しています。そのとき「ほんの一瞬にせよまぶしいほどに燃え上がり、後は真っ白な灰だけが残る」という台詞で有名な紀ちゃんとのデートシーンは、これを描くために作品を続けてきたと思ったとも語っていた覚えがあります。

 カーロス、ホセ編のジョーは、ちば先生の作品では珍しい、ホソマッチョの主人公となってしまったジョー。物語前半は、ジョーも少年らしさを残しており、もしかしたら書き下ろし原画のような雰囲気だったのかも知れないのですが・・・でも、やはり何か違和感を否めません。


 個人的には、読むほどに対戦相手が憎くなる「ウルフ金串」編、読んでトラウマになったが力石戦を思い起こさせた「金竜飛」編も好きです。