ヤリタナゴ:あす上流部の繁殖適地へ


毎日新聞 11月20日(土)13時3分配信
 藤岡市の天然記念物に指定されている淡水魚「ヤリタナゴ」の保護活動に取り組む3団体が21日、生息地の同市岡之郷用水で、ヤリタナゴを上流部などの繁殖適地に移動させる作業を行う。ヤリタナゴが生息するのは県内では藤岡市内だけで、3団体は「貴重なヤリタナゴを保護するためぜひ参加して」と呼びかけている。
 ヤリタナゴはコイ科の淡水魚。北海道と南九州を除く全国各地に生息し、体長8~12センチに成長する。県の動物レッドリストで絶滅の危機にある「絶滅危惧(きぐ)1類」に分類されている。
 3団体は▽ヤリタナゴ調査会▽ヤリタナゴを守る会▽やりたなごの会--で、水路の下流に流されてしまったヤリタナゴを繁殖適地の上流部などに戻す。
 同市下戸塚の神流公民館に集合し、午前8時半から正午ごろまで、神流小学校そばの産業道路から新幹線までの岡之郷用水でヤリタナゴを捕獲し、捕らえた魚を数えて放流する。小雨決行。ヤリタナゴの捕獲は禁止されているため、市の許可を得て行われる。
 服装は長靴か、釣り人が使う防水長靴や防水ズボンが便利。バケツ、網、タオルなどは持参する。問い合わせはヤリタナゴ調査会の斉藤裕也会長(電話080・1185・9187)へ。【畑広志】

11月20日朝刊

個人の意見

 天然記念物になってしまった、ヤリタナゴ。
保護活動に取り組んでいる団体の皆様、応援しております。