市営釣り堀を閉鎖


毎日新聞 1月21日(金)12時57分配信
 三田市四ツ辻のふれあいと創造の里にある市営の釣り堀が、閉鎖されることになった。市によると、施設の老朽化で修理費がかさむうえ、市から委託され管理・運営してきた地元老人会で担い手がいなくなったためという。リピーターも多い施設だったが、市は「理解してほしい」としている。
 釣り堀は、隣接する市営プール建設に合わせ、農業用ため池を活用して92年に設置した。約4500平方メートルの池の周囲に木製の桟橋(延長約87・7メートル)を渡しており、コイやヘラブナなどを毎年約130匹放流してきた。利用料はエサ付きで500円で、家族で手軽に楽しめるスポットだった。
 4月から11月に開所し、7月15日から8月末を除いては週末、祝日の営業。ピーク時は1シーズン約3000人が訪れたというが利用者は減り、昨年は944人の利用にとどまった。委託料や経費で年間約60万円の赤字が続いていたという。
 補強や一部修繕でしのいできた木製の桟橋も大がかりな改修が必要となった。また、釣り堀の水位を保つため、水利権に絡む調整などを担ってきた世話人の負担は大きく、地元老人会で後継者が見あたらなくなっていた。
 同市つつじが丘南の男子高校生(17)は「中学のころから友達と行っていた。よく釣れて面白かったのに」と残念そうだった。市は桟橋を春にも撤去する方針。【粟飯原浩】
阪神版〕

1月21日朝刊

個人の意見

 担い手問題で閉鎖した釣り場って少なくないですし、公営、民間問わず、経営難に陥っているレジャー施設は少なくありません。
景気が回復して、経済的に余裕ができ、遊びに行ける様にならない限り、この問題は解決しないような気がします。