「スタジャン」がついにブレイクか
Mode On Street 今週のファッションスナップ通信
2011年1月17日 日経トレンディネット
「今年は来る」と言われて、来ないアイテムの代表格といえば「ダッフルコート」。受験生というイメージもあるが、防寒性で軍配が上がるダウンジャケットに押され、今では予備校ですら見かけることはあまりなくなった。
それとは別に、はやっているのかいないのか、イマイチわからないアイテムといえば「スタジャン」。アメトラ(アメリカントラッド)ブームの流れで大人カジュアルにラインアップされることが多いが、原宿ではストリートキッズなどの若年層からの支持が増えている。
スタジャンとは、当たり前だが「スタジアムジャンパー」の略。さまざまなスポーツでチームが着用していることに由来しているが、野球のイメージが一般的だろう。ただスタジアムジャンパーは、実は和製英語。本家・米国では「レタージャケット」「アワードジャケット」と呼ばれている。ボディの部分がメルトン素材で、腕の部分がレザー素材に切り替えられているのがスタジャンの基本的なスペックだろう。
現在、大人カジュアル向けにリサイズされているスタジャンも、そのほとんどが基本的ディテールは踏襲している。よく好みが分かれるのが、袖や裾のリブの有無。リブがないものは袖からシャツを少しのぞかせればショートコート風のすっきりとした印象になるため、大人系では“なし派”デザインが多い。一方、ストリートでは完全に“ある派”が主流だ。もともとアメカジを源流とする「裏原スタイル」時代からスタジャンが根付いており、スケーターやB系などスポーティーなスタイルと混ざり合った現在の原宿では、「リブありスタジャンこそがスタジャン」という人も少なくない。
今人気のスタジャンは、ワッペン付きの典型的なものより、刺繍がなされた少しダークトーンのデザイン。さわやかなスポーツ系アイテムとは逆の方向性だが、合わせる服としてモード系やクラブ系が多いのがその理由。これまで「スポーツテイストが強すぎてアメカジ以外のスタイルとは合わせにくい」という理由でスタジャンがブレイクしなかったことを考えれば、正常な進化ともいえる。
サイズ感としては、ジャストサイズもしくはやや大きめが多数。少し小さめでコンパクトを心掛けていたモードスタイルからすれば意外だが、わざと大きめを着て不良っぽさを出すのが人気だ。B系にも通じる着こなしだが、ボトムが細いのでだぶつき感はほとんどなく、少し大きめのほうがかえってスタジャンを中心アイテムとして主張できる。アクセサリーなどは極力着けずにシンプルにまとめるのが、適度なルーズ感を引き立てるコツだ。
個人の意見
>「今年は来る」と言われて、来ないアイテムの代表格といえば「ダッフルコート」。
これ、いつの時代も買わせられちゃうヤツがいますネ。
どうして「今年はダッフルコートですよ」という店員が毎年いるのでしょうか。
幸いにして昔から貧乏だったので、一度も買ったことがありませんが、ダッフルコートは高価な印象があります。
どうして「今年はダッフルコートですよ」という店員が毎年いるのでしょうか。
幸いにして昔から貧乏だったので、一度も買ったことがありませんが、ダッフルコートは高価な印象があります。
>ツーブロックの髪型はひそかなトレンド。今年来るか楽しみなヘアースタイルだ
スタジャンといえば、自分の青春時代だとシースポ系・軟派サークルがユニフォームとして着用していたイメージがあります。春の勧誘シーズンになると、スタジャンの集団が新入生を囲んでいました。
ちなみに自分が愛用しているのは、スカジャンです・・・昔は着ていると、後ろめたかったなぁ。