ブルーギル捕獲ゼロ 全滅? に当惑


産経新聞 4月27日(水)7時57分配信
 国際的に重要な湿地を保全する「ラムサール条約」に豊岡市円山川下流域の登録を目指す市などは26日、川の生態系を乱す外来魚の駆除作業を、繁殖拠点になっている下流域の菊屋島(同市城崎町)にあるため池状の湿地で行った。しかし、駆除対象のブルーギルは全くかからず、捕獲数はゼロ。全滅した可能性もあるが、市コウノトリ共生課は「昨年駆除した効果が出たのであればうれしいが、はっきりと断定はできない」と、当惑の表情を浮かべていた。

 同市によると、近年、ブルーギル円山川で増殖し、コウノトリの餌にもなるフナやドジョウなど在来の魚が食べられて減少傾向にある。このため、市などは昨年6月、菊屋島で外来魚の駆除作業を行い、ブルーギル5千匹とオオクチバス4匹を駆除した。

 今年も産卵時期にあたるこの日、駆除作業を実施。地元の円山川漁業協同組合なども協力して地引き網や川底に仕掛けたカゴを引きあげたが、アメリカザリガニ30匹、メダカに似たカダヤシ12匹が捕獲された程度だった。西田幸三組合長は「まさか全滅したとは考えられない。今後も作業は続けたい」と話していた。

個人の意見

 
 外来魚がいなくなったのに、生態系が元に戻らなかったら、他の原因があることになりますね。