釣りガール シリーズ
日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 5月1日(日)22時17分配信
先輩釣りガールからのアドバイスが必要だ
さあ、待ちに待った海や川にいっても寒くない季節が到来。前回まで、釣りで課題となっていた「寒い」というハードルは、今なら太陽が解決してくれる。
しかしそれ以外にも課題は多い。釣れない、濡れる、エサが虫。そんな女性にとっては苦行みたいな釣りに誘ったのが悪いのだが、このまま私が企画していたのでは、「釣りってやっぱり大変」と思われる可能性が大だ。きっと次は「ミミズをエサにウナギ釣り」とか言い出すだろう。それはそれでおもしろいのだけれど、多分このサイトの読者が望んでいるものと大きくかけ離れて過ぎている。
そこで今回は趣向を変えて、釣りに連れていく男性(つまり私)目線ではなく、釣りを始めたい女性目線での釣り入門記事とすべく(最初からそうしろという話ですが)、先輩釣りガールからアドバイスをいただくことにした。
ふくだあかりさんはこんな人
釣りを始めてみたい女性、釣りにちょっとでも興味がある女性、そして方向性を見失っている私にアドバイスをしてくれるのは、釣り番組などで活躍中のふくだあかりさん。
ふくださんはOL時代、たまたま友人に誘われた釣りにハマってしまい、土日だけでは飽き足らずに有給休暇を使い果たした末、大好きな釣りの時間ほしさに脱OLをした、超本気の釣りガールなのである。釣りが趣味のタレントではなく、釣りが好きでタレントになったというのがポイントだ。
まだ釣り初心者の頃に、1年間で100種類の魚を釣ることを目標とした「百目(ヒャクモク)」というブログを勢いで立ち上げて、持ち前の探究心と狩猟本能から見事11カ月と15日で達成。現在までに200種類以上の魚を釣っており、昨年末には『ふくだあかりの海釣りは楽しい』(大泉書店)という入門書まで出している。
最初は釣るのを楽しむだけだったが、最近では釣った魚を自分で料理して、それをつまみに一杯やるのが至福の時なのだそうだ。
初めての女性にお薦めの釣りとは
例えば会社の後輩から、「おいしい食事に連れて行ってください」と漠然と言われたら、誰もが悩んでしまうように、釣りもさまざまなジャンルがあるため、「よく分からないけれど釣りをやってみたい」という女性に対して、何から薦めたらいいのかが難しいところ。
「女性はエサの虫とかを触るのがイヤだっていう人がやっぱり多いので、まずはルアー釣りからっていうのがお薦めかな。場所は足場が整っていて、道具も貸してくれる管理釣り場がいいと思います。船釣りと違って、自分たちの好きな時間から始められるのもポイント。早起きしなくても大丈夫!」
管理釣り場というのは、ニジマス、ヤマメ、イワナなどが放してある人工の池で、料金を払って釣りをするところ。そういうと、「所詮は釣り堀でしょ」と思ってしまいがちだが、最近の管理釣り場は初心者はもちろん、本気で釣りをしているふくださんにとっても楽しめるスポットとなっていて、アウトドアの遊びとしても魅力的なのだそうだ。ちなみに私は食わず嫌いをしており、実はまだ行ったことがなかったりする。
「もしルアーを使った釣りが難しかったら、リールのない竿でのエサ釣りも簡単で楽しいですよ。エサといっても虫ではなくイクラです。イクラを触れないっていう人はいませんよね。初心者にとっては、まずは釣れることが大切なので、最初は釣り堀でいいんですよ。そこから始めて、魚釣りって面白いなって思ったら、じゃあ次は海釣り公園に行ってみようとか、もっと大きな魚を目指して船に乗ってみようとか、ステップアップをしていければ」
「まず釣りを特別なものと考えないで、レジャーの一つととらえてください。管理釣り場にはバーベキューのできるスペースがある所もあり、釣った魚をその場で焼いて食べることもできます。ヤマメやイワナを塩焼きで食べたら最高ですよー。野菜セットとかも売っているところもあるから、手ぶらで全然OK。男性からしたら、釣りだけが目的よりも女の子を誘いやすいかも。最初の3時間は真剣に釣りをして、その後はワイワイとバーベキューみたいにすれば、デイキャンプ感覚で一日楽しめます。でも女性のほうが、釣れ出すとなかなかやめないんですよね」
私の場合、どうしても釣りといえば船というイメージがあるのだが、確かに女性が初めて釣りをするのであれば、管理釣り場でのスタートが正しいような気がしてきた。というか、なんで真冬のワカサギやアジ釣りに連れて行ったのかが、今となっては謎である。
ということで、次回は管理釣り場でのファッションや持ち物について聞いてみました。
ふくださんの著者はこちら
玉置豊
ウェブ制作会社、株式会社標本の代表。ライター。「@nifty『デイリーポータルZ』」、「@nifty『玉置豊のゆるゆる釣り部 』」、「@nifty『地球のココロ』」、「日刊サイゾー『男のダジャレレシピ』」などで原稿執筆中。
ウェブ制作会社、株式会社標本の代表。ライター。「@nifty『デイリーポータルZ』」、「@nifty『玉置豊のゆるゆる釣り部 』」、「@nifty『地球のココロ』」、「日刊サイゾー『男のダジャレレシピ』」などで原稿執筆中。
個人の意見
いる、増えている、注目されているといわれているのに、釣り場でもショップでも、まったくお目にかからないUMA「釣りガール」だが、なぜかメディアには極上の美女が入れ替わりで何人も取り上げられる。
自分の好きな釣りジャンルにいないだけで、海やルアー釣りには幻の「釣りガール」がいるのか。
ちなみに昨日オンエアされた、相武紗季さんと速水もこみち氏が出ているリバウンドの第2話は、主人公が「ダイエットに失敗したら、階下の釣り雑誌に異動させられてしまう」という内容でした。
「釣り=懲罰」として扱われています。
「釣り=懲罰」として扱われています。
ドラマの方が、現実的でした。