手ぶらで快適! 女子的管理釣り場入門


日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 7月28日(木)10時35分配信


アングラーのふくだあかりさんと管理釣り場にやってきた

 釣りを始めてみたいけれど、なにをどうしたらいいのか全く分からないという女性へ向けて始まった当コーナーに、女性目線のアドバイザーとして登場いただいたのが、ふくだあかりさん。釣りをこよなく愛するあまり、普通のOLからアングラー(釣り師)に転身してしまった人なのである。


 そのふくださんが釣り初心者女性にお勧めするのは、管理釣り場からの釣り入門。管理釣り場というのは平たくいうと釣り堀のことなのだが、最近の管理釣り場はみんなが思っている以上に魅力的なフィールドらしいということで、前から釣りを一度やってみたかったという会社員の永井さん(30歳)を生徒に迎えて、ふくだ流釣り教室を開いていただいた。


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(写真)右が先生のふくだあかりさん。左が生徒の永井さん

 初めての釣りというと、どんな格好でいけばいいのかというのが悩みどころだが、この日は雨の心配もなかったので、永井さんはロックフェスなどにいくときの服を流用してきたそうだ。釣り用とタウン用を分けて考えていないというふくださんは、さらにカジュアルな格好である。

 ふくださんからのアドバイスは、「どのアウトドアスポーツでも同じだけれど、日焼けや虫さされを防ぐために、なるべく肌を露出させないこと! あとは動きやすい服なら大丈夫!」とのこと。足場のいい管理釣り場なら、釣りだからといって、あまり難しく考える必要はないようだ。


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(写真)よろしくお願いしまーす

釣り以外も楽しめる管理釣り場

 ふくださんが釣り教室の場所に選んだのは、山梨県にあるFISH・ON!  鹿留(ししどめ)。ここは自然がいっぱいで雰囲気最高の管理釣り場で、ホテルやレストラン、さらにはキャンプ場やテニスコートなども併設されている人気スポット。釣りだけでなく、いろいろなレジャーとの組み合わせが可能なのだ。

 ここでのメインターゲットとなるニジマスやヤマメなどの魚は、水温が高いと活性が下がって釣りづらくなるということで、今日は全員早起きをして朝六時集合。

 魚も人間も元気な涼しい時間に釣りを楽しんで、お昼に釣った魚の塩焼きを食べましょうという、「釣り+アウトドア料理」の欲張りプランなのである。


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(写真)キャンプ場やホテルも併設されている「FISH・ON! 鹿留」(電話:0554-43-0082 住所:山梨県都留市鹿留1543 WEB:http://www.sisidome.jp/)


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(写真)管理釣り場といってもそのフィールドはとても広く、一日では遊びきれない程

釣り道具は持参しなくて大丈夫!

 この管理釣り場での釣り方は、一番簡単なエサ釣り、金属の疑似餌を使ったルアー釣り、フワフワした毛針を使ったフライ釣りの3種類。フライ釣りは毛針を遠くに飛ばせるようになるまでちょっと時間が掛かるので、今回はルアー釣りからスタートし、もし全く釣れないようならエサ釣りにチェンジという、絶対釣るための保険付き作戦だ。

 釣り道具を全く持っていない永井さんは、レンタルの竿とリールでチャレンジ。ほとんどの管理釣り場にはレンタルタックルが用意されているので、手ぶらでの釣りも可能なのだ。もし今後も釣りをする予定であれば、最初から道具を自前で揃えてしまうというのもお勧め。もちろん値段はピンキリだけど、ふくださんによると一式揃えて2万円くらいの価格帯が、「気持ちよく使える道具」の目安だとか。



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(写真)とりあえず永井さんにはレンタルロッドでチャレンジしてもらいました

 エサの代わりとなるルアーは、その場所に合ったものが管理釣り場で購入可能。ルアーの種類やカラーはちょっとびっくりするくらい多いのだが、まずは定番の形を聞き、その中から自分の好きな色や今日のラッキーカラーなどで選んでスタートしよう。もしそれで自分だけ釣れないようなら、釣れている人と同じタイプのルアーにチェンジ。

 使うルアーによって魚の反応は違うので、この釣りにハマっている人は、どんどんとルアーをコレクションしてしまう傾向にあるらしい。魚を釣ることよりも、ルアーを集めること自体が目的になっている人も多いとか。


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(写真)これはスプーンと呼ばれるタイプのルアー。同じ形でも、色によって釣果が変わってきますよ


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(写真)こちらはふくださんのお気に入り。こんなかわいいルアーでも釣れちゃいます。確かにこれはコレクションしたくなりますね


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(写真)管理釣り場ごとに釣り方のルールが決まっているので、必ず確認してください。よく分からなければ、現地で売っているルアーを買いましょう


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(写真)快適な釣りをするためには、虫よけも釣り道具と同じくらい大切。ロビーにもありますが、できれば持参してこまめに使うのがお勧めです

セッティングは人に頼んでしまいましょう

 ルアー釣りのセッティングは、リールに巻いてある糸を竿のガイド(糸を通す輪っか)に通し、スナップというルアーをぶら下げるための安全ピンのような部品を結ぶだけ。慣れている人なら一瞬でできることだけど、スナップの結び方などはやっぱり知らないとできない部分。出発前に入門書などでちょっと予習をしておくか、同行の釣り経験者に頼みましょう。

 もし釣り初心者だけでいった場合でも、管理釣り場なら釣りに詳しいスタッフが必ずいるので、竿を借りるときにセッティングまでしてもらえば大丈夫。もし詳しいスタッフがたまたま不在でも、優しそうな釣り人にお願いすれば、糸くらい結んでくれるはず。


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(写真)リールのついた竿を初めて持った永井さん


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(写真)ルアーはふくださんのコレクションから、難しいことを考えずにフィーリングでセレクト


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(写真)赤いパーツがスナップ。スナップを糸に結んでしまえば、ルアーの交換はワンタッチ

 ということで、次回は実際に魚を釣ってみたいと思います。さあ、この連載初のみんなが楽しい釣りとなるのでしょうか。


ふくださんの著者はこちら
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『ふくだあかりの海釣りは楽しい』
ふくだあかり著
大泉書店
1260円

<ふくださんプロフィル>
会社勤めをしているときに釣りと出会い、2008年の1年間で100種類の魚を釣るのを記録したブログ「百目(ヒャクモク)」が人気に。現在(2011年7月27日)は211目。女性や子ども、釣りをしたことがない人にも、釣りの楽しさを広めていきたいと活動中。
ブログ:「百目―ヒャクモク」

玉置豊
ウェブ制作会社、株式会社標本の代表。ライター。「@niftyデイリーポータルZ』」、「@nifty『玉置豊のゆるゆる釣り部 』」、「@nifty『地球のココロ』」、「日刊サイゾー『男のダジャレレシピ』」などで原稿執筆中。

個人の意見

 「釣りガール=ふくださん」って報道が目立ちますね~。