伊藤政則氏、キース・リチャーズら伝説のロッカーの秘話を語る
NEWS ポストセブン 8月23日(火)7時5分配信
「音楽で世界が変えられる」という幻想を抱かせるほど、ロックがリスナーに影響を与えた時代があった。そうした時代を牽引したアーティストたちの取材秘話を、ハードロックやヘヴィメタルを日本に紹介した第一人者として知られる音楽評論家の伊藤政則氏が明かす。
「音楽で世界が変えられる」という幻想を抱かせるほど、ロックがリスナーに影響を与えた時代があった。そうした時代を牽引したアーティストたちの取材秘話を、ハードロックやヘヴィメタルを日本に紹介した第一人者として知られる音楽評論家の伊藤政則氏が明かす。
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団塊の世代が大学受験を迎えた1960年代後半。深夜ラジオから流れるロックを聴きながら勉強をする若者がその魅力に引き込まれていった。ザ・ローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリンが時代を席巻し、「音楽で世界が変えられる」という幻想を抱かせるほど、ロックはリスナーに影響を与える存在でした。かくいう僕も、その一人でした。
団塊の世代が大学受験を迎えた1960年代後半。深夜ラジオから流れるロックを聴きながら勉強をする若者がその魅力に引き込まれていった。ザ・ローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリンが時代を席巻し、「音楽で世界が変えられる」という幻想を抱かせるほど、ロックはリスナーに影響を与える存在でした。かくいう僕も、その一人でした。
だから1990年のストーンズの初来日時、キース・リチャーズからインタビュアーに指名された時は感慨深かったですね。東京ドームの楽屋での取材。緊張で震えていましたが、今でもハッキリと憶えているのが僕の最後の問いに対するキースの答え。
あなたにとってロックとは何? と聞いたところ「やっと分かってきたところだ」という。デビューから30年近く経っていてもおごらない。レコードにサインを頼むと自分の指にマジックを塗り“母印”まで捺してくれました。
キースとは違った意味で印象深いのが元ディープ・パープルのリッチー・ブラックモア。彼ほどインタビュアー泣かせはいない。まず質問に答えてくれないし、答えてもウソの英語を交えてきて、それを聞き過ごすと話を聞いていないと判断されて取材がストップしてしまう。
いたずらも好きで、あるプロモーターなんて、ホテルのベッドにおろしニンニクを敷き詰められたそうです。まぁ、普通の人とは違う感性を持っているからアーティストなんですけどね。
※週刊ポスト2011年9月2日号
個人の意見
>まず質問に答えてくれないし、答えてもウソの英語を交えてきて、それを聞き過ごすと話を聞いていないと判断されて取材がストップしてしまう。
アーティストじゃなくて、他のジャンルでもあり得ます。
夕刊フジ 8月23日(火)16時56分配信
――7月に10年ぶりとなるオリジナル・アルバムのレコーディングをスタートしたそうだが?
ジョー ファンも知っての通り、オレ達は実験が大好きだ。オレ達はメタルでもなければ、ハードロックでもない。バラードあり、カントリーっぽい曲もあれば、ブルースも弾く。だから、「昔のようなアルバムを」と言われても困るんだよ。オレ達はその時にできた曲をアルバムにするしかないんだ。ライブでファンが熱狂する曲。初めて聴いてもエアロスミスだと分かる曲だ。
――来日は7年ぶり。どんなステージに?
ジ 良い案がドンドン出ているよ。日本で演奏していない曲がいくらでもあるから、ニューアルバムなんていらないくらいだよ。80~90年代にかけての曲とかさ。『ゲット・ア・グリップ』や『パンプ』からの曲もやりたいし、もちろん新曲もやるよ。
――日本のファンの印象は?
ス どの国よりも熱狂的な歓迎には驚かされるよ。アメリカ人はオレ達の音楽が大好きで、聴きながらみんな踊っている。けれど、日本人は音楽について語る。素晴らしいじゃないか。オレ達が曲を作り続ける神髄に迫ってくる。
ジ 初来日(1977年)のときは、とにかく驚いたよ。日本の観客は礼儀正しく、パフォーマンスが終わると拍手する。聞き入っている。日本ツアーを終えると、バンドがレベルアップしているような気がする。いつも以上に集中して演奏するからね。
――60歳を超えても格好よくいられる秘訣は?
ス 次から次へと好きなモノをどんどん見つけること。気持ちがハッピーでないと。ハッピーな気持ちがなければやってられないよ。
――日本のファンへのメッセージを
ス 皆さんの失ったもの、悲しみを考えると胸が痛むよ。日本へ行って、オレ達の音楽で少しでも喜びを与えられたらと思っている。
ジ あんなことが突然起こったら、どうにもしようがないと思う。だから、一歩一歩前進して、助け合いの心を忘れないでほしい。それもオレ達が日本へ行きたい理由の一つなんだ。ライブを観て一時でも辛い現実を忘れてもらえればと願っているよ。
個人の意見
>オレ達はメタルでもなければ、ハードロックでもない。バラードあり、カントリーっぽい曲もあれば、ブルースも弾く。だから、「昔のようなアルバムを」と言われても困るんだよ。
でもBURRN!の表紙になったり、HR/HM系番組で特集が組まれたりしています。