外来魚駆除:「北山池」で ブラックバス計800匹


毎日新聞 10月17日(月)11時49分配信
 ブラックバスなどの外来魚の駆除が16日、亀山市下庄町の北山池水利組合が管理する農業用ため池「北山池」で行われた。約20年ぶりの駆除で、先週実施した分を含めブラックバス計約800匹を駆除した。
 外来魚がコイなどの稚魚を食べるなどしているとして、市が同市のボランティアグループ「水辺づくりの会 鈴鹿川うお座」(栗原勉会長)に駆除を依頼した。午前9時、約2・3ヘクタールの池の貯水を抜き、鈴鹿川うお座の小林輝彦さん(25)や水利組合の約10人で行った。
 水と一緒に池から流れ出たコイとフナは約100メートル下流で捕獲し、水がなくなった池でコイやフナ、ブラックバスなどは腰近くまで泥につかりながら網ですくって大型のたらいに入れた。在来魚は約1キロ離れた「長田池」へ放し、外来魚は駆除した。水利組合の宮村忠男監守(76)は「在来魚の生態系を壊すので、外来種を放すのは絶対やめてほしい」と話していた。【大原隆】
〔三重版〕

10月17日朝刊

個人の意見

Wikipediaより

>なお、フナ類はチアミナーゼというビタミンB1を破壊する酵素を多くもっているために、他の魚類などが多く捕食すると体が曲がるなど異常をきたしやすくなる。

>かつては身近で重要な蛋白源としてよく食べられていたが、近年では、淡水魚独特の泥臭さが敬遠されたり、フナそのものが水環境の悪化によって減少したりしているため、食べる機会は減っている。



 橋田壽賀子さん、マルコムX氏が生まれた大正14年(1925年)に日本へ入った魚。

 1971年に千葉県東金市雄蛇ヶ池、1977年は千葉県印旛沼に移植された魚。

 アメリカ合衆国東海岸地域が在来地域で、西部その他の地域へは移入種として導入され、アメリカ国内においても、ブラックバスの導入後、在来種の減少や絶滅を招いたとの報告があり、IUCN(国際自然保護連合)によって世界の外来侵入種ワースト100に選定されている魚。

 イギリスや韓国では生体の持込が禁止されている魚。

 2005年6月、環境省が「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)」施行により、ブラックバスのうちオオクチバスおよびコクチバスの輸入、飼養、運搬、移殖を、原則禁止した魚。

ブラックバス - Wikipedia
ブラックバスが生態系へ影響を及ぼしていることに対し、バス釣り愛好家からは「魚食性は鯉、ブルーギルなど他の魚種のほうが強い場合もあり、バスだけが原因ではない」「人間による生活廃水や、水辺のコンクリート化による護岸工事および、それに伴う水棲植物の駆逐がより直接的な原因である」「在来種減少の原因は何処が一番影響があるのかをはっきりさせる事が重要で、個別の対応はその後である」「バスを殺さなくても、バスが食べている魚を養殖して 食べられている魚を増やせばバスを殺す必要がなくなる」「日本に定着してから既に80年を経過し在来種に近い存在である」などの反論がある。

(反論・指摘等)オオクチバスは専門家会合の検討において、生態系に被害を及ぼすものとして評価されている。オオクチバス以外の要因が存在するか否かにより、その結論が変わるものではないと考えられる。
(反論・指摘等)少なくとも在来種の減少の原因の一つとしてブラックバスの問題があることを完全に否定しうるような学術論文は提出されていない。
(反論・指摘等)在来種減少には、ブラックバス以外にも要因があるのは事実だが、ブラックバスによる在来魚を含む生物層への影響があることも明白な事実であり、ブラックバス対策は必要である。


 情報を精査して、責任あるコメントをしたい。