『恐怖と欲望』5月公開


シネマトゥデイ 3月13日(水)20時26分配信


 鬼才スタンリー・キューブリック監督の幻の劇場映画デビュー作とされる『恐怖と欲望』が、5月3日より日本で公開されることがわかった。


 『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』など、独自の世界観で観るものを圧倒してきたキューブリック監督の劇場デビュー作は、『非情の罠』(1955年)として広く知られている。

 今回、公開が決まった『恐怖と欲望』(1953年)は、わずかなスタッフとキャストで製作された低予算映画だが、アメリカでの公開後は批評家の好評を博した作品だった。しかし、キューブリック監督自身が「アマチュアの仕事」という烙印を同作に押し、すべてのプリントを買い占め封印。ゆえに“幻の劇場映画デビュー作”となった本作が、ついに日本で公開される。

 昨年3月にニューヨークのリンカーン・センターで特集上映された際にも話題を呼んだ本作。戦時中、敵地の森に墜落した4人の兵士が、偶然出会った女性を射殺してしまったことから変貌していくさまを描いた62分のモノクロ作品だ。(編集部・小松芙未)

映画『恐怖と欲望』は5月3日よりオーディトリウム渋谷ほか全国順次公開

個人の意見

>しかし、キューブリック監督自身が「アマチュアの仕事」という烙印を同作に押し、すべてのプリントを買い占め封印。

「恐怖と欲望(Fear and Desire)」は、コダック・アーカイヴに1本だけフィルムが残っていると囁かれた作品。
 完璧主義者だった監督は、同作品を封印(抹消? )しようとしていた。
亡くなっているから上映できた作品なのかも。