グルテンフリーダイエット


Bloomberg 11月13日(水)7時0分配信

  11月12日(ブルームバーグ):小麦などの穀物に含まれるたんぱく質から生成されるグルテン。これがダイエットの世界で最新の悪者になっている。この傾向は米ゼネラル・ミルズケロッグ、英ウォーバートンズなど食品会社の売り上げに響きそうなものだが、各社は科学的根拠に乏しいと主張して反撃に出ようとはしない。むしろ、価格高めのグルテンフリー食品の生産を増やしている。

無理もない。NPDグループの調査によれば、グルテン摂取を避けなければならない障害を持つ人は米国人の1%未満にすぎないのに、今では3人に1人近くがグルテンを避けている。グルテンフリーを勧めるベストセラーのダイエット本やセレブの支持が背景だ。

調査会社パッケージド・ファクツによれば、グルテンフリーの米食品市場は2017年までに66億ドル(約6570億円)規模と、12年の42億ドルから拡大する見込み。製パン業者からクラフトビール(小規模醸造所で職人が造るビール)メーカー、外食チェーンフーターズミシュランの星を持つレストランのハッカサンまで、どこもかしこもトレンドに飛びついているからだ。

ラボバンクのアナリスト、ニコラス・フェレデー氏は「消費者は正しいか間違っているかにかかわらず、グルテンフリーはイコール健康的と考えるようになっている」と話す。「穀物会社はこのトレンドが早く下火になってくれればいいと思っているが、どんなトレンドでも商機であることに変わりはない」と語った。

シリアル「チェリオス」で知られるゼネラル・ミルズは「チェックス」ブランドのシリアルの大半をグルテンフリーにした。同ブランドの売り上げは過去3会計年度のどの年も10%以上増えたという。ケロッググルテンフリーの「ライス・クリスピー」を11年に投入。ペプシコも同年にナチョ・チーズ味の「ドリトス」をグルテンフリーにした。

ゼネラル・ミルズの広報担当、カースティー・フォスター氏は「私たちはそうした方がいいと思って対応している。新しいダイエット本は毎週出てくる」と話した。

原題:Gluten Takes Beating From Dieters as Grain Giants Pounce:Retail(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Matthew Boyle ,mboyle20@bloomberg.net

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個人の意見

グルテンフリーはイコール健康的と考えるようになっている

 新ベラに食わせて、ブリブリに太らせよう。