コクチバス:特定外来生物、生息を確認


毎日新聞 9月26日(日)14時17分配信
 ◇在来魚捕食、流出懸念
 県立琵琶湖博物館は、ブラックバスの一種のコクチバス甲賀市土山町野洲川ダム貯水池に定着して生息している、と24日に発表した。県内3例目の確認。コクチバスは琵琶湖などに生息するオオクチバス同様に在来魚を捕食する。オオクチバスより流水環境への適応力があるため、下流の河川への進出や琵琶湖への流入が懸念されるという。【柴崎達矢】
 同博物館は県立大大学院生と調査し、8月26日と30日に計15個体を釣り上げた。幼魚も多数確認し、生息が定着していると判断した。
 コクチバスは07年に多賀町の犬上ダム貯水池、08年に甲賀市甲賀町の櫟野砂防ダムで生息の定着が確認されている。この2水域と比べ、野洲川ダム貯水池でははるかに高密度で生息しているという。
 コクチバスは法で特定外来生物に指定され、個体の放流などは禁止されている。県内では95年に琵琶湖北部で初めて見つかって以来、約10例の捕獲記録がある。同博物館は「密放流やリリースはせず、見つけたら知らせて」と呼びかけている。連絡は同博物館(077・568・4811)。

9月26日朝刊

個人の意見

>県内では95年に琵琶湖北部で初めて見つかって以来、約10例の捕獲記録がある。

 それだけしか記録がなかったのに、規制が厳しくなった今になって繁殖しているのは不思議ですね。
何かが少なくなれば、何かが増える。おそらく、駆除だけでは解決できないことがあるのでしょう。食物連網(連鎖なんて単純なものではなく)って、とても複雑なものかも知れません。