岸壁釣り:女性増え 携帯普及やトイレ整備で


毎日新聞 10月15日(金)11時47分配信
 沿岸地方で、比較的安全な岸壁釣りが本格化し、女性の姿も多く見られるようになった。携帯電話で家族と連絡が取れることや、一般の女性も使える漁港のトイレ整備が進んでいることも背景にあるとみられる。
 釜石市箱崎町箱崎漁港。夫婦らで釣りにきた遠野市の女性は男性らに交じり、チカと呼ばれる小魚を面白いように釣り上げた。「今日で2回目。空揚げにします」と楽しそう。別の女性は携帯電話でメールをやり取りしながら糸を垂れた。
 タナゴ釣りの釜石市内の男性(76)は「女性の魚釣りは昔は珍しかった。これもトイレのお陰だと思う」と指摘。釜石魚市場近くの釣具店の女性は「女性が多くなったのは確か。内陸部からの女性にはトイレの有無を必ず聞かれます。店のものを利用してもらっています」と話す。
 市水産農林課が7月に調べた市内15漁港のトイレは34カ所で、箱崎漁港の2カ所など26カ所が一般にも開放されている。水産物の衛生管理の観点などから、県と市町村が整備に取り組む。県漁港漁村課によると、県内の111漁港に設置のトイレは約130カ所あり、少しずつ増えているという。【鬼山親芳】

10月15日朝刊

個人の意見

 女性客が増えるレジャーは、間違いなく伸びます。