放流 手賀沼漁協


毎日新聞 2010年12月3日 地方版

 柏市手賀沼漁協が漁業資源の維持と環境浄化のために、手賀沼利根川でウナギとフナを放流した。

 県と柏市が助成し、かつて名産だったウナギと沼の藻を食べるフナを毎年放流。今年は11月25~26日に体長15~25センチのウナギを計約400キロ、体長10~30センチのフナを計約2700キロ放流した。

 漁協組合員約250人のうち毎日操業している人は1割ほどで、その大半も農業との兼業。川村義雄組合長(67)は「組合員にいっぱい魚をとってほしい。釣り客にもたくさん来てほしい」と願っていた。【早川健人】

個人の意見

>県と柏市が助成し、

>藻を食べるフナを毎年放流。

>体長10~30センチのフナを計約2700キロ放流した。

 藻を食べるフナ? 

 “状況次第では藻も食べる”なら何となく分かりますが、そんなソウギョやワタカみたいなフナがいるのか調べてみました。

これか?

田んぼにフナ放ち安全コメ作り 坂井、無農薬・除草担う2万匹
2010/08/17 07:15 【福井新聞
田んぼにフナを放流して水稲する県内では珍しい「フナ米」栽培が、福井県坂井市坂井町清永で行われている。フナが泳げる環境にするため、農薬は一切使っていない。収量は下がるものの「量より質」と、安全安心なコメ作りに励んでいる。

 フナ米に取り組んでいるのは清永生産組合。2008年に長野県佐久農協を視察しフナ米農法と出合い、翌09年から同組合の水田24アールで栽培を始めた。この水田では農薬や化学肥料、有機肥料
使わない。また周囲から農薬が入り込まないように、近くの水田も農薬散布を控えるなど徹底している。

 今年は、7月に同農協で養殖した約1センチの稚魚を、昨年より8千匹多い2万匹放流。市販のエサと
米ぬかなどを混ぜて与えている。現在は3~4センチに成長し、泳ぎ回る様子が確認できる。フナが泳ぎ回ることで土をかき混ぜ、雑草の繁殖を防ぐ効果があるという。もう少し大きくなると、水田に波が立つ光景も見られる。収穫前の9月上旬にフナを回収する。

 肥料を使わないため、コメの収量は普通の田んぼより2割程度少なくなるが、「安全なコメ」として
昨年は大阪の業者が高値で買い取り、今年も同じ業者に販売する予定。同組合の平田敏行組合長は「フナ米は、生き物が生息できる環境に優しい田んぼでできる安全なコメ。今後も栽培面積や放流する稚魚を増やしていきたい」と話している。

一石三鳥、フナ農法で低農薬米収穫 篠山のNPO
2010/12/07 09:15 神戸新聞
 フナを水田で養殖し、低農薬米を育てる「フナ農法」に、篠山市子育て支援NPO法人「たまごママネット」=新井一令理事長(63)=が取り組み、収穫を終えた。水中を泳ぎ回るフナが、土を掘り起こすことで雑草が減るとされ、長野県の一部では40年の歴史を持つ。米は「鮒養漁米」と名付けて販売し、フナは甘露煮などに調理。つかみ捕り大会も企画し、親子が自然に触れる機会もつくった。新井さんは「親子の交流が深まり、甘露煮や低農薬米ができるフナ農法は“一石三鳥”」と話している。(敏蔭潤子)

 新井さんはフリーの元映像ディレクター。長女の病気を機に育児に関心を持つようになり、1999年に同法人を立ち上げた。母親からの育児相談に、ボランティアの医師が答えるサイトを運営するほか、2009年3月、親子の宿泊施設を篠山市内の古民家に開設した。

 水田は宿泊施設に近い同市細工町にあり、約3百平方メートル。親子で楽しめる農業として、長野県佐久市や駒ケ根市に伝わるフナ農法を選び、佐久市の漁協から約1・5センチの稚魚2千匹を購入。同ネットに加入する親子らと水田に放した。9月下旬に収穫を終え、11月には、フナのつかみ取りを通して、親子のきずなを深めるイベントも行った。

 新井さんによると、フナのエサ代がかかったが、ふんが肥やしになるため肥料は少なくてすんだ。また、フナが泳ぎ回って土を掘り起こすため、雑草が根付きにくく管理の手間が省けたという。

 親子を招いた料理教室も開いた新井さん。「子どもでも簡単に料理できるフナは、カルガモより手ごろ。子どもたちは命の循環を実感してくれたと思う」と話している。

 同法人TEL079・506・3896。
ホームページは http://www.tamagomama.net/



 放流場所は「道の駅」の裏ですね。