赤城大沼イワナから規制値超セシウム


毎日新聞 9月21日(水)11時51分配信
 ◇ワカサギ捕食し濃縮か
 県は20日、赤城大沼(前橋市)で採取した天然イワナを検査した結果、暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る同563ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。赤城大沼ではワカサギとウグイから暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されていたが、イワナからの検出は初めて。
 県によると、ワカサギ釣りを観光産業としている赤城大沼では、ワカサギを捕食するイワナは駆除対象。個体数は少なく、商業用としても流通していないという。
 赤城大沼では8月29日から食用魚の漁の自粛を行っており、9月1日に予定していたワカサギ漁の解禁も延期されている。
 また県によると、イワナはワカサギを補食してセシウムが生物濃縮したとみられ、赤城大沼から採水している養殖場や釣り堀は「人工の配合飼料で育てているため問題ない」という。【喜屋武真之介】

9月21日朝刊

個人の意見

イワナはワカサギを補食してセシウムが生物濃縮したとみられ

 誰だ、放射性セシウムは生物濃縮されないって言ったの・・・。


参考までに・・・以下Copy and Paste。

●当初
水産庁:魚介類についてのご質問と回答(放射性物質検査結果)~4月28日更新~

Q.魚の体内には海中の放射性物質は蓄積しないのですか?
A.放射性物資が海の中に放出されても、海水の量がはるかに多く海流もあるため、その濃度は低くなります。従って、魚への影響は小さいものと考えられます。

セシウムは、カリウム(野菜や果物に多く含まれる)と同じように、魚の口から入り、えらや尿から出て行きます。このため、たとえ放射性セシウムが魚の体内に入っても蓄積しません。


A カリウム等の他のミネラルと同様に、海水中や餌中に含まれる放射性セシウムは魚の体内に取り込まれ、その後徐々に排出されていきます。
これまでの研究によると、海産魚の放射性セシウムの濃度は、周囲の海水中の放射性物質の濃度の5~100倍に濃縮(食物連鎖による影響を含む)することが報告されており、海水中の放射性物質の濃度が上がれば高くなり、逆に、下がれば徐々に排出されて50日程度で半分程度に減少することが分かっています。

このため、水産物中に含まれる放射性物質の調査に加えて、海水中の放射性物質の濃度のモニタリングが重要です。

なお、淡水魚については、海産魚に比べて放射性物質の排出に要する時間が長いことが知られています。淡水魚についても、広く放射性物質の調査を行います。