「第5次生物多様性国家戦略」


読売新聞 6月27日(水)10時36分配信

 豊かな生態系を保護するための国の行動目標を定める「第5次生物多様性国家戦略」の最終案が26日、環境省中央環境審議会の小委員会でまとまり、「外来種ブラックリスト(仮称)」の作成や、東日本大震災の復興での環境再生への配慮などが盛り込まれた。

 国民からの意見も募り、9月に閣議決定される。

 この最終案では、2010年に名古屋市で開かれた生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択された20項目の「愛知目標」の達成に向けた対策を提示。在来種を脅かす外来種ブラックリストを14年までに作って駆除対策の優先度を整理するほか、20年までに陸と河川や湖などの17%、海では排他的経済水域の10%を適切に保全・管理するなどの国内目標を挙げた。

 大震災からの復興については、豊かな生態系の再生が持続可能な地域発展に必要だと強調。福島第一原発事故による放射性物質が生態系に与えた影響の長期的調査も進める。

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